■「トライアングル」下放れも否定されるか?
これまで説明してきたような見方が正しければ、下図に示した大型の「トライアングル(三角保ち合い)」の下放れも、前述したダウ指数とS&P500指数の「三尊型」を否定した動きのように、これから否定される可能性があるのではないだろうか?
(出所:米国FXCM)
足元の米ドル/円は、一時94円台を回復している。
すでに3月19日安値の93.58円、および5月22日安値の93.76円を結んだラインを超え、「トライアングル」の内側に復帰しようとしており、先に述べた「三尊型」が示唆したターゲットを達成した目標達成感もあって、リバウンドが強まる可能性もありそうだ。
なお、同じチャートでも読み手によって違ってくるため、一概に決めつけることは避けたいが、この「トライアングル」を大型の「三尊型」と見なすことには同意できない。6月の高値もパターンに入れると、「尊」は三位ではなく四位になるため、やや強引な見方だと思う。
■96円後半を超えるとドル高/円安トレンドが再開か
最後に、仮に91円台が今回の円高局面の底であったならば、下図のように、大型「上昇フラッグ」形成というパターンも描きうるだろう。
足元の米ドル/円は、一時94円台を回復している。
すでに3月19日安値の93.58円、および5月22日安値の93.76円を結んだラインを超え、「トライアングル」の内側に復帰しようとしており、先に述べた「三尊型」が示唆したターゲットを達成した目標達成感もあって、リバウンドが強まる可能性もありそうだ。
なお、同じチャートでも読み手によって違ってくるため、一概に決めつけることは避けたいが、この「トライアングル」を大型の「三尊型」と見なすことには同意できない。6月の高値もパターンに入れると、「尊」は三位ではなく四位になるため、やや強引な見方だと思う。
■96円後半を超えるとドル高/円安トレンドが再開か
最後に、仮に91円台が今回の円高局面の底であったならば、下図のように、大型「上昇フラッグ」形成というパターンも描きうるだろう。
(出所:米国FXCM)
そのためには96円後半を超える必要があり、下降トレンドのレジスタンスを上抜けることによって、ドル高/円安トレンドの再開となるだろう。
ちなみに、米国株式市場がそのまま一直線に上昇するとは思わないが、「三尊型」のパターンが崩壊して下値リスクがかなり後退したため、今後、円が果たす「リスク回避」の役割が薄くなる可能性は高い。
もっとも、リスク選好度の高まりで、米ドル/円を除いたメジャー通貨ペアにおいて、米ドル安の方向に動く構図はなお維持される。しかし、それがこのまま続くとは限らない。
今後の市況を深く観察し、この点について分析していきたいと思う。
そのためには96円後半を超える必要があり、下降トレンドのレジスタンスを上抜けることによって、ドル高/円安トレンドの再開となるだろう。
ちなみに、米国株式市場がそのまま一直線に上昇するとは思わないが、「三尊型」のパターンが崩壊して下値リスクがかなり後退したため、今後、円が果たす「リスク回避」の役割が薄くなる可能性は高い。
もっとも、リスク選好度の高まりで、米ドル/円を除いたメジャー通貨ペアにおいて、米ドル安の方向に動く構図はなお維持される。しかし、それがこのまま続くとは限らない。
今後の市況を深く観察し、この点について分析していきたいと思う。
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