昨日の欧州市場ではドルの買い戻しとなって為替市場はスタートし、ドル円は一気に81円台に乗せてきた。前日のインフレ連動の米国債の入札の結果を見ても、マーケットは追加の金融緩和に対する副作用を警告しているように見える。だとすればドル売りの逆流としてのドル買いがどの時点で起こってきても不思議ではない。
前日に私が最安値更新に参加すべく、ドル円のショート攻めをしていた時に置いた80.90のストップレベルなど、あっさりと抜けてきたのだ。これはドル円ロングで臨まねばという気になった。だがちょうどこの時には、会議など用事があったために、レートを見てはいたものの、手を出せずに終わってしまった。ああ、80.90で倍返しのドル円ロングの注文だけでも出しておくんだったぁ。後悔先に立たずである。
ここまで緩和期待がドル安、株高を生んでいる以上、先ほど買いそびれたことだし、次にニューヨーク市場が株安でスタートしてくれば、思い切ってドル円を買ってみることにした。米国オープンの頃には、ドル円は81.30付近をうろうろする状態にいた。いかにも底堅く見える。
米国株は欧州株に続いて軟調なスタートとなった。81.30で私のドル円ロングのポジションをつくった。ロスカットはこの際、80.90に置いておくことにした。日足でみればまだドル円の下降トレンドは続いている。その時点での為替介入後で引いた時間足のレジスタンスラインは82.35付近だったので、とりあえずそのあたりをターゲットとした。
場合によってはド転ショートにすることも考えていた。しかしアメリカの住宅価格の結果や、消費者信頼感の数字は悪くはなかったのだが、マーケットはあまり反応しなかった。翌週の中間選挙は、量的緩和が決定される予定のFOMCなどのビッグイベントを控えているので、様子見なのだろう。82.30に利食いを置いて就寝した。
勝負はつかずに本日を迎えた。東京市場でもドル円は堅調に動いて81円台後半を続け、欧州序盤にはついに82円ちょうど近辺まで上伸した。ロスカットレベルを昼間の安値81.59の外側となる81.55に上げていたのだが、さきほどこのレベルまで下落してきた。なんとかロスカットは免れたものの、ついてもおかしくないところまで来たのだし、また夜に入れ直すことにして、81.65でポジションをスクエアに戻した。
今晩はあまり注目されるイベントはない。この9月中旬からの上値レジスタンスは今のところ82.20付近まで下がってきたが、ここを抜けてくるのかどうかがまず注目である。ユーロドルについても1.4160付近をつけた後は、なかなか1.40台をキープできずにいる。こちらのほうが値幅としては、たくさん取れるし、今晩はドル買いで入るとすれば、戻りを見つけてユーロドルショートで入りたいものである。
日本時間 19時00分
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