アメリカの指標を待って、ユーロ円を売ろうかと私は考えはじめた。ドル円のショートのポジションも持っているので、ユーロ円に関しては短期勝負のつもりだった。ADP発表に時間になるとユーロ円が下がり始めた。成り行きで売ったら108.60。欧州序盤の戻し高値の少し外側になる109.30にロスカット注文をおいた。ADPの結果は予想を大きく下回るものだった。指標を受けてユーロ円は108.40まで下落したものの、跳ね返されてきた。
あとに出てくるセンチメント調査のシカゴ購買部の数字も、今のアメリカの内政的な動きをみているかぎり、とてもサプライズになるような良い数字になるとも思えない。少しアゲインストになってきたが、我慢してみることにした。悪い方向の話しがでればまた107.27の安値付近まで下落する可能性はおおいにあるはずだ。
シカゴPMIの数字は予想ほぼ同じであまりインパクトはなかった。米国株もあまり下がらずに頑張っていた。短期勝負のつもりだったが、私はかなり眠くなってきた。昨夜の日本戦もあってずっと起きていたせいだろう。そのままユーロ円ショートのポジションを持つことにして、念のため利食いだけ107.30に置いておいた。
朝見るとニューヨークの午後にスペインが大手格付け機関からネガティブウォッチに変更されたというニュースが出ていた。お陰でずっと踏ん張っていたはずのニューヨーク市場は、クローズにかけてリスク回避一色となっていたようだ。しかしなんと、ユーロ円は108円台をキープしていた!まったくクロス円が下がっていないのには驚いた。さらに、ドル円の値幅はたったの40ポイント程度しかなかった。嵐の前の静けさなのか、これほど動きがないのがびっくりだ。
注目されていたスペインの入札は、なんとか無事に終わったようだ。今晩も重要な指標が出てくる。23時のISM製造業が悪いと景気が鈍化しているという印象がさらに強くなるし、同時刻には住宅予約の数字もある。どうせ悪いと思われているのであまり反応は大きくはならないかもしれない。きっと明日の雇用統計まで、緊張した状態だけが続いて行くのだろう。
日本時間19時00分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)