アメリカでは消費ベースでの末端価格にまでインフレの警戒感が高まってきた。ガソリン価格が高いのはハリケーンによる影響もあったとされているが、住宅のリフォーム料金とか中古車価格が以上に値上がっているようだ。労働力不足による賃金上昇もあろうが、サプライチェーンがうまく機能しないことによる価格上昇も大きく寄与しているようだ。
それに準じて先週はトルコやロシアで中銀が利上げを決行。それに加えてイギリスやカナダ、オーストラリアなどもそうした動きに追随するのが明瞭になってきつつある。こうなってくるとアメリカサイドも年内のテイパリング開始だけでは世界の潮流に乗り遅れるのではないかとの懸念も出てくる。
それが金曜日のマーケットの流れを支配した。ドル金利は上昇の度合いを早め、米国株は収支、重い足取りを強いられた。為替相場ではドルの全面高となっている。とくにユーロドルは安値引け。今日は日本がお休みだが、ユーロの一段安には要注意だ。
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