ドル円は5月の高安の半値が91.50付近である。米国株にしても動きの激しかった5月相場の高安の半値付近までは戻してきた。世界的に大ショートカバーに見舞われたころもあり、ドル円も半値付近の手前まで金曜日の欧州時間に戻していた。ここを越えていけるかどうかに6月以降の相場がかかっているように思っていた。
東京市場の終盤にはドル円は91.40付近まで上がってきた。91.60の近めにロスカットを置いてドル円をショートにしてみるのが面白いと思ったのだが、出かける用事もあったし、とりあえず米国市場のオープン後までは何もしないことにしていた。
欧州株も高くスタートし、株高においては買われやすいクロス円も高止まりしていた。金融マーケットの注目度が高いユーロドルも1.24台を回復した後は、1.24ちょうどをはさんでの動きとなっていた。だがまた1.23台ミドルまで沈んできた。ニューヨーク市場がはじまると米国株も垂れ気味になり、ドル円は力尽きたように91円台を割れてきた。
シカゴ購買部の数字は予想よりも悪かったようだ。マーケットは経済指標ではあまり動かなくなっているとはいえ、このところ経済指標そのものは期待外れなものが多いような気がする。そしてスペインがフィッチによってついに格下げされたようだ。
当然のようにユーロドルでは1.32台を割れそうな感じになってきた。リスク回避の動きに逆戻りしてきて、株安、クロス円安の方向となっていった。ドル円も90円台ミドルまで売られたが、米国の金利市場などは半どんということもあって、ドル円は91円台まで買い戻されていた。しかしユーロドルは1.22台にまで沈んでいったままで終了。私も帰宅したのが遅かったので、何もしないまま週明けを迎えた。
本日、英米市場はお休みだ。週明けのアジア市場でスペインの格下げの影響がどう出るか読めなかったが、意外にもアジア勢はクロス円、ドル円の買い参入となった。のっけから勢いよく株高となったこともあるし、日本を訪れている温首相が世界経済の二番底の可能性に触れながらも「十分な予防策が必要」という発言したらしい。思わず2年前の中国による大規模な経済刺激策への連想がはたらいたのかもしれない。ユーロドルも東京市場で1.23台前半にまで戻していた。
そうはいっても欧州市場の序盤は、アジアに引き続いて新たに上を目指すという感じではない。そもそもアジア時間での動きのように、リスク回避が弱まって行く材料はあまり見当たらない。メキシコ湾の原油流失の元を止める作戦は、結局失敗に終わったようだし、イスラエルがガザ地区への物資を運ぶ国際的な救助船を攻撃して死者まで出ているようだ。中東情勢までなんだかきな臭くなってきている。
ドル円の半値戻しとなる91円台ミドルで売ってみたいという気持ちに変わりはないのだが、今晩のマーケットは参加者が少ない。下手にポジションをつくってもつまらない時間だけが長くなるかもしれないので、今日は私も基本はお休みすることにしようと思っている。
日本時間 18時30分
ドル円の半値戻しとなる91円台ミドルで売ってみたいという気持ちに変わりはないのだが、今晩のマーケットは参加者が少ない。下手にポジションをつくってもつまらない時間だけが長くなるかもしれないので、今日は私も基本はお休みすることにしようと思っている。
日本時間 18時30分
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