2021年3月にブランドリニューアルされた「auカブコム FX ナビ」にシステムトレード機能追加
auカブコム証券[auカブコム FX]のPC版取引ツール「auカブコム FX ナビ」に、2021年9月17日(金)からシステムトレード(シストレ、自動売買)機能が追加されました。
(出所:auカブコム証券)
auカブコム証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループのネット証券会社、カブドットコム証券が前身です。「カブコム」の略称で親しまれ、当時はSMAPの一員だった稲垣吾郎さんや森高千里さんがイメージキャラクターに起用されたことでも話題を呼びました。
そのカブドットコム証券は、2019年2月にKDDIの出資を受け、社名が現在のauカブコム証券に変更されました。ちなみに、社名変更しても三菱UFJフィナンシャル・グループの一員であることは変わりません。この点は安心や信頼という点で、ポイントが高いといえます。
口座としては、システムトレードの[シストレFX]と通常の店頭取引口座の[店頭FX]がありましたが、2020年3月20日(金)に[シストレFX]に一本化されました。つまり、社名はauカブコム証券になっても、この時点では[auカブコム FX]という口座にはなっていなかったわけですね。
auカブコム証券の口座が[シストレFX]に一本化されたちょうど1年後の2021年3月20日(土)、同社のブランドリニューアルが実施され、ここでauカブコム証券[シストレFX]がauカブコム証券[auカブコム FX]へと生まれ変わりました。
auカブコム証券[auカブコム FX]の登場と同時に、PC版取引ツールも一新されて「auカブコム FX ナビ」がリリースされましたが、従来のツールと違ってシステムトレード機能が搭載されておらず、シストレをするには旧ツールを使う必要がありました。
経緯の説明がやや長くなりましたが、要はこのたび、auカブコム証券[auカブコム FX]のPC版取引ツール「auカブコム FX ナビ」でシストレができるようになったということです。もともと「auカブコム FX ナビ」がリリースされた時点で、2021年9月中にはシステムトレード機能を搭載するとアナウンスされていたので、予定どおりということですね。
バックテストがいくらでもできて、勝てそうな条件を自分で探求することができる
auカブコム証券[auカブコム FX]のシステムトレードでは、各種テクニカル指標をもとに取引条件を設定します。取引画面を確認したところ、設定できるテクニカル指標は、単純移動平均線、ボリンジャーバンド、MACD、RSI、RCI、ストキャスティクス、CCI、一目均衡表の8つでした。
あらかじめ設定済みのストラテジーはありませんが、サンプルのストラテジーは用意されているので、それを元に自分でアレンジしてみるというやり方が可能です。以下のキャプチャは、「トレンド転換狙い」のサンプルストラテジーを選んだところです。
画面が大きく3つに分かれていて、左がサンプルストラテジーの選択、中央が自動売買条件の設定、そして右がチャート画面となっています。以下に左と中央のみを拡大してみましょう。
「トレンド転換狙い」というサンプルストラテジーはRSIとボリンジャーバンドがもとになっています。中央のブロックの最下部にある「設定保存およびバックテスト実行」というボタンをクリックすると、以下のようにチャート画面がバックテストモードとなり、チャートの下に結果が表示されます。
この画面ではチャートの下に約定一覧が表示されていますが、タブを切り替えることで、以下のようにレポートを表示させることもできます。
レポートでは、合計損益やトレードあたりの平均損益、勝率といったデータを確認できます。自分で設定するという点では、初心者にはややハードルが高く感じるかもしれませんが、バックテストは条件を変更して何度でも行えるので、自分の納得がいくまで、自分自身で勝てそうな設定を探してみたいというトレーダーにとっては、使い倒す価値のあるツールになり得そうです。
シストレであっても、裁量トレードと比べて余計なコストがかからないのが[auカブコム FX]の大きな特長
auカブコム証券[auカブコム FX]のシステムトレードの特徴としては、裁量トレードと同じ口座を使用し、さらに裁量トレードに対して余計なコストがかからないという点が挙げられます。
システムトレードを行う場合、売買手数料が有料になることもありますし、シストレ用の口座では、スプレッドが裁量トレード用口座より高めに設定されていることもよくあります。
それに対し、裁量トレードとシストレ兼用のauカブコム証券[auカブコム FX]の口座では、売買手数料は無料ですし、スプレッドもよくあるシストレ用口座のような広いものにはなっていません。
auカブコム証券[auカブコム FX]のスプレッドは、取引量によってスプレッドが変化します。10万通貨単位の「大口」では広がりますが、1000通貨単位の「ミニ」と1万通貨単位の「通常」は、業界最狭とまではいかないものの、米ドル/円の0.2銭原則固定をはじめ、主要通貨ペアではまずまずのスペックとなっているのです。
※通常とミニは原則固定。南アフリカランド/円の大口は扱いなし。トルコリラ/円は2018年8月のトルコリラ急落以降は変動制。
(出所:auカブコム証券)
[auカブコム FX]デビューを応援! 取引量に応じて最大5万円キャッシュバック
また、auカブコム証券[auカブコム FX]では新規口座開設キャンペーンとして、「auカブコム FX デビューを応援!FX新規口座開設+お取引で現金最大50,000円プレゼント!」を実施しています。
こちらは、auカブコム証券[auカブコム FX]の新規口座を開設し、翌月末までの取引量に応じて最大5万円のキャッシュバックが受けられるキャンペーンです。取引量とキャッシュバック額の一覧は以下のとおりです。
※南アフリカランド/円は10倍の取引量が必要
(出所:auカブコム証券)
上記のキャッシュバックキャンペーンは、取引量に応じたものなので、システムトレードだけでなく、裁量トレードも対象です。
さらに、2021年10月1日(金)からは、新規取引量に応じて毎月最大100万円がキャッシュバックされるキャンペーンもスタートしています。
こちらは、auカブコム証券[auカブコム FX]の口座を持つすべてのユーザーが対象で、大口、通常、ミニのいずれの取引も含まれます。
また、対象通貨ペアは、ユーロ/円、英ポンド/円、豪ドル/円、スイスフラン/円、カナダドル/円、ニュージーランドドル/円、南アフリカランド/円、トルコリラ/円、メキシコペソ/円、英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドルの11通貨ペア。米ドル/円は対象外となっています。
キャッシュバックは、毎月の新規取引量に応じて行われます。その条件は以下のとおり。
※南アフリカランド/円は10倍の取引量が必要
(出所:auカブコム証券)
高額キャッシュバックを受けるには、それなりの取引量が必要ですが、大口取引をする人にとっては狙い甲斐のあるキャンペーンだといえそうです。
一点だけ注意が必要なのは、キャンペーンページに「他キャンペーンの対象となった場合、本キャッシュバックが対象外、もしくはキャッシュバックの金額を調整させていただく場合があります」との注意書きがある点です。
auカブコム証券に問い合わせてみたところ、新規口座開設キャンペーンとこの取引量キャンペーンとは併用できますが、取引状況によってキャッシュバック金額が調整される可能性はあるとのこと。
このあたりは他のキャンペーンも含めた内部的な取り決めがあるようですが、調整があるとしてもユーザーが有利な条件での調整を行う予定との回答でした。
これまでシストレに興味がありながらまだ始めていなかったという方は、システムトレード機能が追加されたauカブコム証券[auカブコム FX]の「auカブコム FX ナビ」で、シストレデビューしてみてはいかがでしょうか。
(※各種キャンペーンの詳しい条件、期間などについては、auカブコム証券のウェブサイトなどで必ずご確認ください。キャンペーン条件が変更されたり、キャンペーン期間が延長されたり、キャンペーンが終了したりすることなどがあります)
>>>auカブコム証券[auカブコム FX]の最新スペック詳細はザイFX!の比較コンテンツをご覧ください
(山口学)
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