私も何度もユーロ売りで臨んでみているが、やはり大台が変わるほど長くはもちきれない。持って入れてもマックスで50ポイントがいいところだろう。それくらいにギリシア問題で困惑しているユーロを取り巻く環境は悪化していると言えそうだ。
今朝がたにイギリスの新首相がようやく決定した。別に誰がやっても同じようなものだと思うが、マーケットは13年ぶりに保守党党首が首相となったことに歓迎の意を表してポンド買いの動きとなった。ユーロが全面安をする中でポンドが買われたので、ユーロポンドは急激な下落を演じていた。私はあまりにも注目が集まりすぎてチョッピーな動きしかしないユーロを少し離れて、英ポンドでもやってみようかと考え、欧州オープンを待つことにした。
臨時にわかに買いを集めといっても、しょせんは欧州通貨である。ユーロドルの動きのうちの90%はポンドドルも同じはずだ。したがって基本路線としてはショートでしか攻めないことになる。そこでここ1、2年のポンドの歴史を振り返ってみると、まさに原油相場と動きを同じくしているのが顕著である。
2008年の夏に原油価格は147ドルの最高値を付けたときにポンドドルも2.00台に乗せてきたし、その後の2009年に金融危機がクライマックスを迎えようとしたときには原油価格の急落と同時にポンドドルも崩壊している。
つまりそれだけリスクに対して許容度が限られているということだ。そしてポンドは短期的にも先週に大きな下げを演じて以降は1.50台をなかなか回復できないでいた。
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