■豪州の雇用統計、まさかこれほど強いとは!
先週のコラムで、オーストラリア準備銀行(RBA)の話題を取り上げました(「ギリシャの財政赤字削減はうまくいくのか?不安材料は拭えず、ユーロ売りを基本に!」を参照)。
そして今週は、前日の2月11日(木)にオーストラリアの雇用統計が発表されました。
結果は、1月の失業率が市場予想の5.6%に対して5.3%と強い数字。
また、1月の新規雇用者数は市場予想1万5000人に対して5万2700人となり、こちらも予想を大きく上回る強い結果となっています。
豪ドル/円 1時間足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 1時間足)
2月2日(火)のRBAの金融政策決定会合には驚かされましたが、事前に、今回の雇用統計が強いとは思っていたものの、まさかこれほどとは!という印象を持っています。
この好結果を受けて、一時は77円割れに売られていた豪ドル/円も上昇してきています。
■中国の経済安定はオーストラリアにもポジティブ
また、前日の2月11日(木)は、豪州の雇用統計以外にも中国の消費者物価指数が発表され、こちらは前回発表の12月分よりも低下していました。
中国は不動産価格をはじめとした物価上昇が問題となっていますので、中国の物価上昇が落ち着いてきたことはポジティブな材料です。
そして、オーストラリアと中国の間の貿易が盛んに行われていますから、中国の経済安定はオーストラリアにとってもポジティブな材料として受け止められます。
2月2日(火)のRBAの金融政策決定会合には驚かされましたが、事前に、今回の雇用統計が強いとは思っていたものの、まさかこれほどとは!という印象を持っています。
この好結果を受けて、一時は77円割れに売られていた豪ドル/円も上昇してきています。
■中国の経済安定はオーストラリアにもポジティブ
また、前日の2月11日(木)は、豪州の雇用統計以外にも中国の消費者物価指数が発表され、こちらは前回発表の12月分よりも低下していました。
中国は不動産価格をはじめとした物価上昇が問題となっていますので、中国の物価上昇が落ち着いてきたことはポジティブな材料です。
そして、オーストラリアと中国の間の貿易が盛んに行われていますから、中国の経済安定はオーストラリアにとってもポジティブな材料として受け止められます。
オーストラリアの経済がしっかりしている上に、明るい材料が相次いだことで、豪ドル/円は一時、80円台に上昇しています。豪ドル/円は当面、しっかりした値動きが続きそうです。
■円全面高、円全面安という単純な相場にはならない
それに対して、ユーロはやっぱり弱い。
同じく2月11日(木)には、EU(欧州連合)の臨時首脳会議でギリシャの財政再建策を支援することで合意しましたが、具体策は何もなく、ユーロは失望感もあって売られています。
■円全面高、円全面安という単純な相場にはならない
それに対して、ユーロはやっぱり弱い。
同じく2月11日(木)には、EU(欧州連合)の臨時首脳会議でギリシャの財政再建策を支援することで合意しましたが、具体策は何もなく、ユーロは失望感もあって売られています。
ユーロ/米ドル 1時間足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 1時間足)
このように、現在の環境は各国によって色の違いが見られます。円全面高、円全面安という単純な相場展開にはなりそうにありません。
各国の経済環境を吟味して、どこに投資するかを決めていきたい場面です。
個人的には、オーストラリアが強く、ユーロが弱いという見通しを引き続き維持しておきたいと思っています。
ただ、一方的にトレンドが出る相場でもないので、ユーロ/米ドルであれば戻りを売り、豪ドル/円であれば押し目を拾うのがよいと思っています。
このように、現在の環境は各国によって色の違いが見られます。円全面高、円全面安という単純な相場展開にはなりそうにありません。
各国の経済環境を吟味して、どこに投資するかを決めていきたい場面です。
個人的には、オーストラリアが強く、ユーロが弱いという見通しを引き続き維持しておきたいと思っています。
ただ、一方的にトレンドが出る相場でもないので、ユーロ/米ドルであれば戻りを売り、豪ドル/円であれば押し目を拾うのがよいと思っています。
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