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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

米ドルは全面高の様相。
しかし、最終段階は近づいている

2010年03月26日(金)17:35公開 (2010年03月26日(金)17:35更新)
陳満咲杜

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 為替市場では、米ドル全面高の様相が強まっている。ドルインデックスは82.24まで直近高値を更新し続けており、昨年5月以来の水準だ。

 当然のように、ユーロ/米ドル、英ポンド/米ドルは昨年5月以来の安値を記録しているが、米ドル全面高の根拠として、米ドル/円が大幅に切り返してきていることも見逃せないだろう。

■米ドル/円に変化の兆し。上値余地が広がってきた

 一時、ユーロ/円が昨年2月以来、英ポンド/円が昨年3月以来の安値を更新したが、これはユーロ/米ドル、英ポンド/米ドルの下落はもちろん、米ドル/円が軟調に推移したことも大きく影響したと言えそうだ。

 言い換えれば、ユーロ/米ドルの下げがユーロ/円の下げを引き起し、ユーロ安が円高の圧力と化して、米ドル/円のアタマを押さえ込んでいたという構図があったとも言えるだろう。

 今まで、米ドル高と言えば、対ユーロ、対英ポンド、対スイスフラン、対加ドルといった外貨サイドの話であって、対円ではむしろ、米ドル安/円高気味になっていた。

 クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)相場の下げと相まって、円高圧力が高まり、米ドル/円がさらに下値をトライするのではないかと、危機さえ感じていたほどだ。

 だが、最近になって、このような構図に変化の兆しがうかがえる。

 下の図が示しているように、米ドル/円は2007年高値と2008年8月高値を結んだレジスタンスラインを上にブレイクし、上値追いとなりそうなムードが高まりつつある
米ドル/円 週足(クリックで拡大)

 本質的には、時間差はあるものの、米ドル/円はドルインデックスの後を追うかたちで上昇してくる可能性が考えられる

 下のチャートを見てわかるように、米ドル/円はドルインデックスとの連動性が高い
比較チャート(クリックで拡大)
(出所:米国FXCM

 今後、米ドル/円はドルインデックス同様に、上値余地が広がるだろう。

■米ドル/円がこの先、100円をトライする!?

 それでは、米ドル/円の上値メドはどのあたりと考えればよいだろうか?

 この点については、いろいろと難しいことを考えずに、2007年高値からの全下落幅に対する38.2%戻しに当たる、節目の100円近辺とするのが妥当であろう。最初に示した週足チャートをご確認いただきたい。

 また、足元のような為替相場の展開については、筆者は、シナリオの1つとして想定していた。

昨年12月24日のコラムにおいて、上値メドも示していたので、サプライズではないと言えよう「2010年最大のイベントは米国の利上げ!米ドル/円の上値は重く、かなりの波乱も!!」を参照)
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