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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

2010年最大のイベントは米国の利上げ!
米ドル/円の上値は重く、かなりの波乱も!!

2009年12月24日(木)20:55公開 (2009年12月24日(木)20:55更新)
陳満咲杜

今井雅人は資金5倍トレード達成!米ドル/円の攻めトレードが成功したのには理由があった!

 年末に筆者がいちばん楽しみにしているのは、金融機関が公表する「来年の見通し」を読み漁ることだ。これが結構役に立つ!

 経験では、為替相場の見通しに限ると、金融機関のコンセンサスの裏をかけば、筆者自身の予想の精度を高められるのだ!!



 さて、2009年最後となる今回のコラムでは、来年の相場見通しを述べてみたい。 

 結論を先に申し上げると、2010年の為替相場はかなりの波乱がありそうだ

米国の利上げの有無やその時期を巡る市場関係者の思惑が交錯し、トレンドを急変させたり、変動率が増大する可能性は高いと見る。

■ゴールドマンでさえも意表を突かれた2009年の為替相場

 昨年秋の「リーマン・ショック」を受けて、今年の年初まで、金融機関が出した相場見通しの多くは、対円を除いて、米ドル高トレンドの継続を確実視する内容の予測が多かった。

 また、円に関しても、リスク回避先として資金が流入することから、「米ドル/円は3月までに80円を必ず割る」と言い切った機関投資家さえ見受けられた。

 筆者にとって、特に印象的だったのは、多くの金融機関が英ポンドの崩壊を懸念したことである。英ポンド/米ドルのパリティ割れ(1.0ドル割れ)だけでなく、「英ポンド/円が100円をつけるかもしれない」という声も多かった。

米ドル高が3月にピークに達し、その後、米ドル安が進行したことは、多くの市場関係者にとって想定外のことであっただろう
英ポンド/米ドル&英ポンド/円 週足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 週足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 週足

 米ドル安トレンドが進行するにつれて、「ドルキャリートレード」という言葉が流行ったように、3月以降は米ドル安を確実視する風潮が強くなった。ついこの前まで、多くのアナリストが米ドルの暴落論を繰り広げていたほどだ。

 原油決済通貨の米ドル離れの“ウワサ”に続き、あのゴールドマン・サックスでさえ、10月末に出したレポートで、年末までの英ポンド/米ドルのターゲットを1.8500ドルに引き上げていた「原油決済通貨の変更などバカバカしい話。ドル安はこのあたりでクライマックスか?」を参照)

 しかし、足元では米ドル高が進んだことから、当然のように、多くの機関投資家は意表を突かれることとなった

 実際、彼らの多くは、10月末~11月初めに出した予測を取り消している。それどころか、正反対の方向への見通しの転換を余儀なくされた。

■足元で続く米ドル高は、一筋縄にはいかない?

 このように、金融機関のコンセンサスの裏をかけば儲けられた2009年の相場であったが、来年もこのような傾向は続くのではないだろうか?

足元の米ドル高はトレンドの“途中”にあるものの、筆者は、この米ドル高トレンドが長くは続かないと思わざるを得ない

 すなわち、機関投資家の予想が、再び裏切られる可能性は高い

 現在、筆者がフォローしている著名な機関投資家の「来年の見通し」を平均すると、2010年の6月末、年末における予想値は、それぞれ、ユーロ/米ドルが1.4200ドル、1.4000ドルで、米ドル/円は95円、100円となっている。

 つまり、1年を通じて、米ドル高トレンドの進行が続くといったコンセンサスが読み取れる

 ところが、2009年同様に、彼らの予想が外れるという前提に立つと、米ドル高が一筋縄に進まないということになり、その結果、波乱含みの展開となりそうなのだ。

■ポジション解消は、意外と早く進むもの!?

為替市場では、相場が変動するとき、つねに、マーケットのコンセンサスの意表を突くという習性がある

 よって、足元で進行している米ドル高は、来年半ばあたりまでしか続かず、年末に向けては、再び米ドル安トレンドへと復帰するだろう。

 なぜなら、現在進行している米ドル高は、3月から積み上げられてきたショートポジションの解消に過ぎないためだ「そろそろ英ポンドのサプライズが起こる!?来年は『ポンドキャリートレード』が流行か?」を参照)

新たなコンセンサスによって偏ったポジションが解消され、トレンドが逆に動き出しても、それはマーケットが想定しているよりも先走るケースが多い

 なお、誤解していただきたくないのは、機関投資家の能力や知恵に対して皮肉を言うために、このようなことを羅列しているわけではない。

 彼らの見方を紹介する目的はただ1つ、マーケットのコンセンサスに照らし、来るべき市況の変化に備えることだ!
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