昨日は欧州市場の序盤にドル円が85円ちょうどを割りこんできてから、ひたすら円買い圧力が高まりばかりであった。日銀の発表した政策が想定の範囲内だったので、マーケットは完全に失望してしまい、また政府から出される財政支出の内容も、ほぼ予想通りの域を出なかったのも、期待がはがれるには十分であった。
日本株よりも先に欧州株が最初に打撃を受けることになり、ニューヨークオープンにいたるまでに、かなりのリスク回避の動きがあらわとなっていった。ユーロ円やポンド円といったクロス円も下げ続ける一方で、円の独歩高が続いた。
私もドル円のショートポジション(@85.74)は持ってはいたものの、さすがに84円台では売り増ししにくい。出来ることと言えば、自分の損切りラインを下げていく程度のものだ。そのくらい短期のポジションテーカーは実弾介入に警戒しているのに、いまだに何もアクションを起こさないのは不思議にすら思えてくる。
ニューヨーク時間になると米国株の下落傾向が鮮明となってきて、ユーロ円も107円台の前半まで下落。あ~あ、ユーロ円も売っておけばよかった…。ドル円は比較的静かで84.50あたりを底値にウロウロしている。警戒心はあるものの、なかなか積極的に買っていく雰囲気でもないようだ。売り増しも考えたが、なにしろ米国株も下落も緩やかな感じで、なかなか手が出しづらい。とりあえずロスカットを85円ちょうどにまで下げて就寝した。
朝、画面を見るとドル円は安値レベルでの張り付きになっている。私が最後に見たドル円のレートは84.70近辺だったのでいつロスカットがついてもおかしくないようなレベルだったが、ドル円はずっと84円台留まっていたようだ。本日は「失望売り」がより加速しそうだ。月末だということもあって、お化粧買いで株が下がりにくい分、アジア時間での急落は避けられるかもしれないが、今晩の為替相場は気を抜けなくなるはずだ。さっそく、私は84.60でドル円を売り増した。
東京市場の終盤に84円ちょうど付近まで下落したが、大台割れは回避した。財務副大臣が、ゼロ金利という選択肢や為替介入について触れたこともあるのだろう。ユーロ円もこの局面では106円台割れには至らなかった。私のドル円ショートのポジションのロスカットはすべて、昨晩も抜けなかった85円ちょうどに置いている。
今晩はいろいろな指標が出るが、注目すべき経済指標は消費者信頼感指数であろう。センチメントの悪化が確認されると株の一段安を招き、リスク回避によってドル円は新安値をつけにいきそうだ。シカゴ購買部の結果も万が一にも50割れなんてことになれば、かなりなインパクトだろう。住宅価格も出るが、これに関してはいまさら悪くても驚かないようにマーケットでは慣れてきている。
日本時間19時00分
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