昨日の海外市場では思ったほどもドル円のショートがワークしなかった。まだ明るいうちから、私は85円台突入とともにちから先週の安値を更新してきたところで果敢に突っ込み売りのドル円のショートを振っていったのであるが…。なんと相場の歩みの遅いこと、遅いこと。
まあ、トレンド方向を攻めるというのは利食いやポジション調整との戦いでもあるため、進むのがとても遅い半面、急激なメクリに遭遇するものだ。まあ、この遅さは自分のやっている事の正しさの証明だと思って、我慢するしかない。
先に為替相場で反応したのはユーロの方が先であった。ECBが資金吸収オペを行ったことで、急激にユーロにタイト感が生じてきて、1.32台の中盤まで急騰していた。
あ~あ、これならばユーロドルのほうに手を出すべきだったのかも。まあ後悔しても仕方がないことだ。わずか30ポイントのロスカットで臨んでいるのに、損切りがつくわけでもなく、格別にドル円でアゲインストになっているわけでもない。私は夜に人と会うことになっていたので、86.20に置いてあるストップ注文がつかないだけを祈っていた。
夜に帰宅してからにPCで相場を確認したら、ドル円は30ポイント程しか動いていなかった。利食ってから寝ようか、このままストップ注文を置きっぱなしにしてもっと深いところを狙おうかと迷った。しかしここまできたら戻りにくいだろうと思って、利食わないことにした。経済イベントとしては、良い結果となったものはなかったが、FRB(米連銀)がまた国債やMBSなどの買い取りを再開するのでは?という憶測が流れていた。米国株はあまり売られなかったが、ドルの金利はまた低下。ただし基本的にニューヨーク時間は株も為替もすべて小動きだった。
私のポジションはそのままキープされて、本日朝の東京市場に臨むことになった。日本人は安いと喜んで買う(^^;)傾向があるので、ちょっとしてせっかく持ち越されたポジションなのに朝からガッカリなことになってしまう可能性も高い。そのうえ、政府からの円高けん制発言もさすがにあるだろう。誰もまともに受け取らないだろうとは思うが、ショートを持つ身としては、たいへん恐ろしい。
ロングにするつもりはまったくないので、出来ることといえばロスカットのレベルを下げることくらいだった。そこで朝から買い戻しの注文は86.00に心持ち下げておいた。
アジアの午前中にドル円で86.00はつかなかった。午後からは株安も手伝って、リスク回避的な円の買い戻しも入ってドル円はさらに降下。輸出筋からのドル売りも流れ込んできていたようだ。もっと売り込みたいのだが、85円割れもしなないし、走るという感じでもない。欧州時間は珍しくリスク回避モードでスタートしている。売り増しも視野にいれつつ、今晩出る、金曜日の雇用統計の前哨戦となる雇用関係の数字が出を待っている。
日本時間 19時00分
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