みなさん、こんにちは。
先週のコラムで、ユーロが継続的に上昇するような環境ではなく、ユーロの戻り売りを基本戦略としたいとの見通しをご紹介しましたが、思っていたよりもユーロは少し上げ幅を広げてしまいました(「ユーロは、戻り売りの基本スタンスを維持。継続的に上昇するような環境ではない!」を参照)。
逆に行ってしまい、すみませんでした。
■ユーロ問題が小康状態ならショートカバーが進みやすい
これまでの上昇は、マーケットがユーロの話題に少し飽きてきたところで、ユーロ圏以外の国では景気回復の兆候が見られる始めるようになってきたために、ショートカバー(売り方の買い戻し)が進みやすかったということなのだろうと思います。
オーストラリアでは、6月2日(水)に発表された2010年第1四半期の実質GDPが前年同期比で2.7%のプラスとなり、6月10日(木)発表の5月の失業率は5.2%で、4月の5.4%と比べれば0.2%低下しています。
米国では、6月4日(金)発表の雇用統計は市場予想を大きく下回ったものの、上昇基調は健在です。
また、景況感を示すISM指数は、製造業、非製造業ともに、景気拡大と縮小の境目である「50.0」を上回っています。
米国主要経済指標の推移

各国政策金利の推移

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:各国政策金利の推移)
このように、ユーロ以外を見れば、景気回復を示す材料が次々と出てきているのです。
ユーロの問題が小康状態であれば、ショートカバー(※)が進みやすいというのもうなずけます。
(※編集部注:「ショートカバー」とは、ショートしていたもの(売っていたもの)を買い戻すこと)
このように、ユーロ以外を見れば、景気回復を示す材料が次々と出てきているのです。
ユーロの問題が小康状態であれば、ショートカバー(※)が進みやすいというのもうなずけます。
(※編集部注:「ショートカバー」とは、ショートしていたもの(売っていたもの)を買い戻すこと)
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