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今井雅人の「どうする? どうなる? 日本経済、世界経済」

ユーロ反転上昇はポジション調整に過ぎず
失速へ。戻り売り戦略に戻る時期は近い!

2010年03月18日(木)13:29公開 (2010年03月18日(木)13:29更新)
今井雅人

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■状況は変わっていないのに、ユーロはなぜ反転した?

先週のコラムでは、ユーロが反転する可能性を示唆しました「『美人も3日見れば飽きる』ギリシャ問題にも投資家はもう飽きた!?」を参照)

 その後、ユーロ/米ドル、ユーロ/円はともに反転上昇し、一時は、ユーロ/米ドルが1.38ドル台、ユーロ/円は125円台をつける場面もありました。やはり、ポジション調整のユーロの買い戻しが起きたようです。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足

 もし、自分がギリシャ問題を材料にしてユーロを売り越しにしていたら…と、想像してみてください。

 状況があまり変わっていないのに、ユーロの下値がしっかりしてきて、なかなか下がらなくなってきているとしましょう。

 その状態がしばらく続くと、売りポジション(ショートポジション)をもっているのが、だんだんに嫌になってくるのではないかと思います。

 そうすると、何かをきっかけにして相場が反転してしまいます。この場合では、ユーロが上昇するということになり、このようなことはよく起きがちです。

自分自身も相場の動きの中に参加している1人なのだから、自分だったらどう感じるかを考えてみると、相場を読むヒントになります。

 これからの参考にしていただければと思います。

■今回のユーロの上昇はポジション調整で、また失速へ

 ところで、EU(欧州連合)がギリシャを支援するような報道が出てきていますが、これに関しては、正直かなり不透明だと思います

 他の国の国民からすると、「なんで自分たちの税金でギリシャを助けなければならないのか?」という意見が出てきて当然だからです。
 ギリシャが災害に見舞われたなどという状況なら、みんなも納得すると思います。

 ところが、ギリシャが放漫財政をしていたせいでこうなっているのですから、「それは自己責任だろ!」と他の国の人が思っても、仕方のないことでしょう。

 以上のようなことを考えると、今回のユーロの上昇はポジション調整の域を出ず、いずれまた失速すると考えておくべきではないかと思います。

状況を見ながら、戻り売り戦略に戻る時期は近いと思っています。

■日本政府が円安を期待していてもおかしくはない!

 最後に、立場上、現在の政権の為替政策についてあまり触れることはできませんが、現在の日本政府が意図的に円安方向に向かわせようとしているかと問われれば、そういうことではないと思います。

 ただ、日本の産業構造を考えれば、円安のほうが経済によりメリットがあるというのは誰もが認めるところでしょう。

 ですから、日本政府として円安方向に向かってほしいという期待をしていてもおかしくはないということは言えるのではないでしょうか?
世界の通貨vs円 日足(クリックで拡大)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨 vs 円 日足

 なお、先週ご紹介させていただいたツイッターですが、おかげさまで800名以上の方にフォローしていただいております

 引き続き、相場、政治、その他もろもろについて、がんばってつぶやいていきますので、よろしくお願いします。

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