先週までは、ユーロに対して弱気の姿勢、豪ドルに対して強気の見方を示してきましたが、今週から少し見方を修正しています。
ギリシャの問題で昨年の12月頃から下落基調が続いてきたユーロですが、ここ2週間ほどを見ると、まったく下がらなくなってきました。
ユーロ/米ドル、ユーロ/円のどちらを見ても、その傾向がはっきりと見て取れます。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
■ユーロが下がらなくなってきた2つの理由
では、何が変わったか?
2つ原因が考えられます。まず1点目は人の感覚によるものです。
タイトルにも書きましたが「美人も3日見れば飽きる」、つまり、人というのは飽きっぽい生き物だということです。
ここまでギリシャの財政赤字の問題でユーロは売られ続けてきました。その間、ギリシャは財政再建計画を何度となく発表し、かつEUからの支援を受けることにもなっています。
しかし、それでもドイツ国債とギリシャ国債の利回りのスプレッド(※)は縮まっていません。つまり、この問題はまだ解決はしていないということです。
それでも、同じテーマを見続けて、投資家はこの問題に飽きてしまっている、あるいは慣れてしまっています。だから、このネタで売り続けるのにやや疲れているように見えるのです。
(※編集部注:「スプレッド」とは差のこと。ギリシャが危ないと思われればギリシャ国債は売られ、利回りは上昇。相対的に安全と見なされるドイツ国債の利回りとの差(スプレッド)も大きくなる。逆にギリシャ問題が解決方向へ向かっていると見なされれば、ギリシャ国債は買われ、ドイツ国債の利回りとの差は縮小すると考えられる)
■ユーロは売りポジションがたまっている
もう1点はポジションです。IMMのポジション状況などを見ると、やはりここのところ、ユーロのショートポジション(売りポジション)がかなりたまってきました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
■ユーロが下がらなくなってきた2つの理由
では、何が変わったか?
2つ原因が考えられます。まず1点目は人の感覚によるものです。
タイトルにも書きましたが「美人も3日見れば飽きる」、つまり、人というのは飽きっぽい生き物だということです。
ここまでギリシャの財政赤字の問題でユーロは売られ続けてきました。その間、ギリシャは財政再建計画を何度となく発表し、かつEUからの支援を受けることにもなっています。
しかし、それでもドイツ国債とギリシャ国債の利回りのスプレッド(※)は縮まっていません。つまり、この問題はまだ解決はしていないということです。
それでも、同じテーマを見続けて、投資家はこの問題に飽きてしまっている、あるいは慣れてしまっています。だから、このネタで売り続けるのにやや疲れているように見えるのです。
(※編集部注:「スプレッド」とは差のこと。ギリシャが危ないと思われればギリシャ国債は売られ、利回りは上昇。相対的に安全と見なされるドイツ国債の利回りとの差(スプレッド)も大きくなる。逆にギリシャ問題が解決方向へ向かっていると見なされれば、ギリシャ国債は買われ、ドイツ国債の利回りとの差は縮小すると考えられる)
■ユーロは売りポジションがたまっている
もう1点はポジションです。IMMのポジション状況などを見ると、やはりここのところ、ユーロのショートポジション(売りポジション)がかなりたまってきました。

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
それまでの売りの材料に飽き、かつそれを材料に売ってきた人のポジションがたまっているとすれば、これから少し調整の反発が起きてもおかしくないと考えたいと思います。
ただ、本質的な問題は解決していないので、またどこかで下がり始める可能性は高いと思います。
それまでの売りの材料に飽き、かつそれを材料に売ってきた人のポジションがたまっているとすれば、これから少し調整の反発が起きてもおかしくないと考えたいと思います。
ただ、本質的な問題は解決していないので、またどこかで下がり始める可能性は高いと思います。
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