(「ガンパウダー・鈴木隆一さんに聞く(2) 米ドル/円はほぼ底打ち! その根拠は?」からつづく)
■なぜ、米ドル/円はクセが悪いのか?
以前は英ポンド絡みの通貨ペア、最近はユーロ絡みの通貨ペアを取引しているという鈴木さんだが、それでは、日本の個人トレーダーが一番注目している米ドル/円を鈴木さんはトレードしないのだろうか?
「米ドル/円はやらないんですよ。米ドル/円になると途端にトレードがヘタクソになるんです。ディーラー時代から、米ドル/円ではあまり勝った記憶がありません。
不思議と相性が悪いんですね。『ボク、日本人じゃないのかな~』なんて思ってしまうぐらいです」(笑)
なぜ、鈴木さんは米ドル/円と相性が悪いのだろう?
「ディーラー時代から、米ドル/円のイヤな面を見すぎてしまったということはありますね。米ドル/円は特殊な動きが多いんですよ。
米ドル/円は東京時間の昼間とか夕方とかに、何の理由もないのに、50銭ぐらいポ~ンと動くことがある。こういう動きは、機関投資家が債券を買うための玉が突然出てきたものだったりするんです。あるいは投信の設定絡みで出てきた玉だったりね。
こういう相場は、その裏にある機関投資家の動きが見えない限り、絶対に取れません。そういうものをさんざん見てきているので、米ドル/円はどうもイメージが悪いんです。
以前と比べ最近は、機関投資家の扱う通貨が多様化してきており、このような妙な動きが米ドル/円だけに片寄らなくなってはきていますが…」

「米ドル/円はクセが悪い」といった話は、記者は松田哲さんからも聞いた覚えがある。読者のみなさんで米ドル/円ではどうも勝てないという方は、他の通貨ペアにチャレンジするのもいいかもしれない!?
■鈴木さんに聞くテクニカル分析の極意
では、最後は鈴木さんに「テクニカル分析のコツ」について聞いてみよう。
テクニカル指標について一応の知識はあっても、実際に使ってみると、なかなかうまくいかない……などと悩んでいる読者も多いのではないだろうか?
「まず、自分がどういうトレードをしたいのか決めないと、テクニカル分析は使っちゃいけません。どんな期間でトレードするのか、どれぐらいまでの損失に耐えられるのかといったことを決めないとね。
それによって、使うテクニカル指標自体が変わってくるし、仮に同じ指標だったとしても設定するパラメーターが変わってくる可能性があります」
■方向性の判断とエントリーポイント探しはまったく別
実は「自分のトレードスタンスをまず決めるべし」という話は割とよく聞くところではある。しかし、そうなると、トレードスタンスは各人千差万別だから使うテクニカル指標も各人異なる、みなさん、それぞれ努力してください……以上終了! となってしまう!?
そこで、記者は鈴木さんに食い下がったのだった。
たとえば、数時間~数日程度のトレードだったら、どんなテクニカル指標を使ったらいいんでしょうか?
「それもまた微妙ですね。1日の中で終わるデイトレだったとしても、40銭、50銭を狙おうという人と、5銭、10銭の利益を3回か4回に分けて狙おうという人ではまた、違ってきてしまいますから…」
う~む、またかわされてしまった。こうなったら、もっと具体的に……。
普通は50銭ぐらい取ることを狙っていて、もしも1円取れたらラッキーぐらいに思っている人を想定したら、どうでしょう?
「これは少し短めのスイングトレードということになるでしょうね。それなら日足と1時間足を基本とすればいいでしょう。これでまず、方向性を見ます。
そして、具体的なエントリーポイントをもう少し細かく探すために、5分足とか15分足を見ておけばいいと思います。
大切なことはチャートで方向性を判断することと、実際のトレードでエントリーすることはまったく違うということです」

■買われている相場の中の売られすぎを探す!
では、上記のことを頭に入れた上で、いわゆる「押し目買い」の方法を鈴木さんに解説してもらおう。
「たとえば、日足のチャートを見て、これは上がりそうだと思ったとしましょう。これから買われていく相場だと方向性を判断したということです。
この時、15分足など、これより短い期間のチャートでは、逆に売られすぎているポイントを探すんです。売られすぎているわけですから、チャートは下がっているはずです」

「そこで、いったん下がりきったところから反転が見え、上がり始めたところ、つまり15分足と日足の方向性が一致したところが絶好のエントリーポイントになります」
(「ガンパウダー・鈴木隆一さんに聞く(4) FXではなぜ233日移動平均線がいい?」へつづく)
(取材・文/ザイFX!編集部・井口稔 撮影/中野和志)
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