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FXトレーダー(FX投資家)の取引手法を公開!

月100万円儲ける鳥居万友美さんに聞く(1)
RCIとの出会いがFXトレードを変えた!

2010年11月16日(火)12:44公開 (2010年11月16日(火)12:44更新)
ザイFX!編集部

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 子育て主婦として忙しい日常を送りながらも、空いた時間でFXトレードを楽しみつつ、毎月おこづかい程度のお金を稼ぎたい——。

 そんな願望を抱いてFXを始め、今や毎月100万円程度の利益をコンスタントに上げるようになった鳥居万友美さん

 2007年にはそのノウハウをまとめた単行本『FXで月100万円儲ける私の方法』(ダイヤモンド社)を出版。これがベストセラーとなったが、そこからさらに進化させたノウハウを盛り込んだ『FXで月100万円儲ける私の方法[決定版]』(ダイヤモンド社)がこのたび発売された。
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 前著から「決定版」にかけてノウハウのどんな点が進化したのか。試行錯誤の末にたどり着いた「決定版」とも言えるFXトレード法とはどんなものか。鳥居さんにインタビューした。
 
■400万円ゲット!→500万円の大損!

 鳥居さんがFXに出会ったのは2006年2月。夫からの勧めがきっかけだった。

 当時は円キャリートレード全盛の中で米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル……などの外貨が上昇トレンドを続け、“FX長者”がたくさん誕生していた。

 そんな中で、もともと外貨投資に興味を持っていた鳥居さんは、「今、英ポンドが上昇する可能性が高いみたいだよ」という夫の言葉に促されるようにFXトレードを開始。

 最初の3ヵ月は円安進行のトレンドの中で「面白いように儲かった」(鳥居さん)という。鳥居さんが最初の3ヵ月で重ねた利益は、なんと400万円にも上った。

 しかし、そう簡単に良いことが続かないのが投資だ。

 同年5月には“キウイショック”と呼ばれる円急騰(=外貨急落)に巻き込まれて、あっという間に500万円の損失を出してしまった。

 「あの時は本当にわけがわからなくなって、投資ってこんなに怖いものなんだ、ということを感じた」(鳥居さん)という。

■大失敗を乗り越えて安定した収益をあげるように

 投資の怖さを感じつつも、それ以上にFXの魅力にとりつかれた鳥居さんは、「安定して儲けられる方法があるはず」と考えて、それ以降、FXの勉強を始めた。テクニカル分析や経済指標などの基本をひととおり勉強し、さらにリスク管理の方法を覚えたのだ。

 そのように一通りのノウハウの体系を身につけて、きちんとリスク管理しながらトレードすることによって、「ある程度コンスタントに利益をあげられるようになったし、なによりも、大きな失敗をすることがなくなった」(鳥居さん)。

 一番大切なことは基本に徹すること。

チャートパターン、グランビルの法則(移動平均線の基本法則)、ボリンジャーバンドなど基本的な手法をしっかり使い、投入金額のコントロールやストップ(損切りの逆指値)などによるリスク管理を行うことによって、「着実に成績がアップして、致命的失敗が避けられるようになるはず」(鳥居さん)。

 そうした基礎知識、基本的ノウハウを、鳥居さんの体験談を交えながら紹介したのが前著『FXで月100万円儲ける私の方法』だった。

■スキャルピングにのめりこんでいったのだが…

 FXトレーダーとして十分にパフォーマンスを上げられるようになり、そのノウハウを本で紹介するまでになった鳥居さんだったが、本人としては「まだ満足いかない点がいくつかあった」という。

 その中で鳥居さんにとってもっとも重要な点は、自身の信条である「ゆったり楽しくFXとつきあう」ことが十分にできていなかったことだった。

より多いチャンスを求めた当時の鳥居さんは、最終的にスキャルピングにのめりこんでいった。スキャルピングは数十秒から数分でわずかな利ザヤを狙う超短期トレードであり、主婦の初心者トレーダーに人気だ。

 何と言っても短時間で勝負がつくし、ノウハウや知識がなくても勝率は五分五分になるはずだ。

 儲けも少ないが、大きく失敗する可能性も少ない。要するに、遊び感覚で手軽に楽しめる手法なのだ。しかも、1日に何度もトレードチャンスを見つけることができる。当時多くのトレードチャンスを求めていた鳥居さんにとっては、「とても魅力的な手法に見えた」(鳥居さん)のだ。

 一通りの手法とリスク管理を身につけていた鳥居さんは、確かにスキャルピングでも一定の成果を収めることができた。しかし、結局はスキャルピングから撤退する。

 なぜか——。
■一定の成果を収めたスキャルピングから撤退した理由

 鳥居さんは「確かに利益は取れたのですが、スキャルピングにのめり込む生活はあまりにも疲れました……」という。最盛期には鳥居さんの1日の取引回数は70回近くにも及んだ。

 1回のトレードごとに、テクニカル指標をにらみながらタイミングを計り、利益確定や損切りを繰り返していく。そうしたストレスのかかる作業を1日何度も繰り返すことで、肩こり、眼精疲労などが酷くなり、ただでさえ子育てで披露している体が悲鳴を上げ始めたのだ。

 そして、疲れているから、ちょっとしたスキができて、時折ドカンと大きな損を出すミスを犯してしまう。そんなミスをカバーしようとすると、余計に取引回数が増えて、さらに疲労が酷くなる……といった状態に陥っていた。

 「安定した利益」ということでいうと、一定の成果を収めていたのだが、それ以上に精神的な疲労と身体的な疲労が酷くなり、なによりも「FXが楽しめない状態に陥っていた」(鳥居さん)のだ。

■「ゆったり楽しんでFXとつきあう方法」とは?

 そのことに気づいた鳥居さんは、そこから自身のトレードスタイルを根本的に見直し始めた。「安定して利益を上げる」ことはもちろん、「あくまでも空いた時間を使い、ゆったり楽しんでFXとつきあう」ことにこだわったのだ。

 そして、鳥居さんがたどり着いた「決定版」的なトレード方法とは、ひとことで言うと「ゆったり待ちかまえて、しっかり利益を伸ばす」手法。

 時間軸でトレードスタイルをわけると、数十分から数時間のデイトレードと、数日から1週間程度のスイングトレードの2本立てだ。

 使用する手法は、ローソク足、移動平均線、ボリンジャーバンド、RSI、RCIなど、ごく基本的な5つのチャート・指標だけ。

 「何十ものテクニカル指標を勉強したり、実践で試して、これだけあれば大丈夫と結論づけたのがこの5つです」と鳥居さん。

 これらのテクニカル指標のうち、今回出版された『FXで月100万円儲ける私の方法[決定版]』の中で特に紙面を割いて解説しているのがRCIの使い方だ。

■鳥居流FXトレードのキモはRCIにあり!

 移動平均線、ボリンジャーバンド、RSIなどのチャートや指標をしっかり使うだけでも、目指すトレードはある程度のところまで実現できる。しかし、手法の完成度をもう少し高められないか——。そのように模索している時に出会ったのがRCIだった。

 鳥居さんの知り合いで日経225先物トレーダーとしてかなり成功している人から、「RCIはかなり使える指標だから、試してみたら」と勧められたのがきっかけだったが、実践の中で試すうちに「RCIの使い勝手の良さや威力を感じた」(鳥居さん)という。

 そして、今や「私がゆったり楽しむ今のトレードスタイルを確立できたのはRCIのお陰です」というほど、RCIは鳥居さんのトレード手法の中心的な存在になっている。

 ゆったり待ちかまえてエントリーし、利益を十分に伸ばすこと——。

 今、鳥居さんは、そうした自分なりの「決定版的なトレードスタイル」ができるようになったという。そして、1日に何十回も必死で取引していた時よりも、ゆったり楽しみながらトレードできるようになった今の方が、収益はかえって伸びているというのだ。

 では、それを可能にしたRCIとはどんな指標なのか? それを使いこなすコツはどのようなものか? それは今回出版された『FXで月100万円儲ける私の方法[決定版]』の中で詳しく触れられているのだが、次回の記事ではそのエッセンスをお伝えしよう。

「月100万円儲ける鳥居万友美さんに聞く(2) RCIの二重底、三重底を見逃すな!」へつづく)

(取材・文/小泉秀希 撮影/和田佳久)

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