みなさん、こんにちは。
■円高は、米ドル安&ユーロ安が影響している
為替市場は、先行きが混とんとしてきました。
米ドル/円は「米ドル安・円高」が進み、83円台をつけています。これは米ドル安の影響を受けているということだと思います。
米ドル/円 日足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)で言えば、ユーロ/円や英ポンド/円は軟調で、円高傾向となっています。
これは財政再建を優先させる中で、ヨーロッパ経済の回復が遅れてしまっていることに原因があると思います。
クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)で言えば、ユーロ/円や英ポンド/円は軟調で、円高傾向となっています。
これは財政再建を優先させる中で、ヨーロッパ経済の回復が遅れてしまっていることに原因があると思います。
ユーロ/円&英ポンド/円 日足
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さらに、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)で先日、「欧州の主要銀行に対するストレステスト(健全性審査)で、潜在的にリスクのある国債を保有する一部金融機関を過小評価したのではないか?」という報道がなされました。
これによりユーロに売り圧力がかかったことも、円高に影響をおよぼしていると思います。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 日足)
さらに、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)で先日、「欧州の主要銀行に対するストレステスト(健全性審査)で、潜在的にリスクのある国債を保有する一部金融機関を過小評価したのではないか?」という報道がなされました。
これによりユーロに売り圧力がかかったことも、円高に影響をおよぼしていると思います。
相場とはおもしろいもので、このことはストレステストが実施されたときに、専門家の間ではすでにわかっていたことです。
それにもかかわらず、そのときには注目材料とはならず、今になって市場が注目しています。市場というのはつくづく気まぐれなものです。
■豪州とカナダは経済が比較的しっかりしている
その他のクロス円に関しては、レンジ相場に入り込んでいます。
世界全体が不安定な状況が続いている中、オーストラリア、カナダは何とかそれなりの経済成長を保っているようです。このことが相場に反映されているということなのでしょう。
それにもかかわらず、そのときには注目材料とはならず、今になって市場が注目しています。市場というのはつくづく気まぐれなものです。
■豪州とカナダは経済が比較的しっかりしている
その他のクロス円に関しては、レンジ相場に入り込んでいます。
世界全体が不安定な状況が続いている中、オーストラリア、カナダは何とかそれなりの経済成長を保っているようです。このことが相場に反映されているということなのでしょう。
豪ドル/円&加ドル/円 日足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 日足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:加ドル/円 日足)
この傾向は、これからもしばらく続くのではないでしょうか?
■日米欧の景気が悪いことは、相場に織り込み済み
今後の相場の行方は、日本政府が対米ドルや対ユーロの円高にどう対応するかにかかっています。
このまま自然体で行けば、おそらく、今後もジリジリと円高が続くでしょう。
私としてはそうならないように努力はしていますが、最終的な判断は日本政府が決めることですので、ここではコメントを控えたいと思います。
ただ、1つだけ頭に入れておかなければならないことは、日米欧の景気はまだまだ厳しい状況が続く可能性が高いということです。
その一方で、そのようなことは市場もすでにわかっていて、マーケットにある程度織り込まれています。
現地時間で9月8日(水)にアメリカの地方連銀が報告書(ベージュブック)を出していますが、アメリカの各地で景気が落ち込んでいるという認識が示されました。
しかし、それに対して株式市場も為替市場もほとんど反応しませんでした。もうわかっているということなのでしょう。
ですから、大きく株価が下落したり、急激な米ドル安や円高になったりということはそれほどないと考えています。その中で作戦を考えることが大事だと思います。
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この傾向は、これからもしばらく続くのではないでしょうか?
■日米欧の景気が悪いことは、相場に織り込み済み
今後の相場の行方は、日本政府が対米ドルや対ユーロの円高にどう対応するかにかかっています。
このまま自然体で行けば、おそらく、今後もジリジリと円高が続くでしょう。
私としてはそうならないように努力はしていますが、最終的な判断は日本政府が決めることですので、ここではコメントを控えたいと思います。
ただ、1つだけ頭に入れておかなければならないことは、日米欧の景気はまだまだ厳しい状況が続く可能性が高いということです。
その一方で、そのようなことは市場もすでにわかっていて、マーケットにある程度織り込まれています。
現地時間で9月8日(水)にアメリカの地方連銀が報告書(ベージュブック)を出していますが、アメリカの各地で景気が落ち込んでいるという認識が示されました。
しかし、それに対して株式市場も為替市場もほとんど反応しませんでした。もうわかっているということなのでしょう。
ですから、大きく株価が下落したり、急激な米ドル安や円高になったりということはそれほどないと考えています。その中で作戦を考えることが大事だと思います。
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