情報が錯綜している。アメリカ側からもロシア側からも自分たちの都合の良い情報しか流していないような感じである。いつ戦闘に突入しても相手の責任にできるような工作のようにも見える。逆にいうとそれだけ武力衝突は不可避の状態になりつつあるということかもしれない。
質への逃避で安全資産である長期債は買われ、リスク資産は再度の売り込みに遭った。双方が外交の日程を組むことによって問題解決を近い将来まで引き延ばそうとしている感もあるが、ウクライナ東部地区など、現場では爆発音が聞こえるなど混乱が増しているのも事実のようだ。
ドル円は主に115.00から115.20の間の狭い値動きで終始した。リスク回避のための円買いとインフレ懸念のドル買いが拮抗している様子だ。ユーロ円の下げはユーロドルの下げが吸収したようで、欧州初の危機なのだから、それはうなづけるというものだ。私はドル円の売り場探しをしていたのだが、ついに売ることはできなかった。
本日はアメリカが休みなので、マーケットには目立った動きは見られないかもしれない。しかしウクライナ情勢からは目を離すことはできない。日経先物も今年の最安値である26020円を下回ってくる可能性もあり、パニックに備えないといけないところだろう。
バイデン大統領が「プーチン大統領は侵攻を決意した」と発言していることでもあり、さらなる要人発言に市場は揺すぶられることになりそうだ。しかるにドル円やユーロ円はどこかでショートを作って持っておかないと行けないのはないだろうか。
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