昨夕は、不動産投資への引き締めを強化した中国でも株価が大幅安。欧州株も売り込まれてスタートした。リスク回避の動きからクロス円が売られ、ドル円も3月の安値と4月の高値の半値となる91.44をトライしにいった。なんとか91.50近辺で反発したが、92円ちょうどの手前で頭を押さられていた。日本時間の21時に出るシティ決算とその後のニューヨークオープンでの反応を見たいため、みんな様子見なのだろう。
もし仮に、シティグループの決算が失望ものとなれば、今度こそ半値付近でドル円をロングにしようと構えていた。逆張りではあるのだが、先週の高値からすでに200ポイント以上も下落しているので、さすがに半値付近では自律反発してもおかしくないはずだ。
シティグループは予想よりも良いものだった。ドル円、クロス円の下押しとはならなかった。ドル円をロングにしてみた。出来は91.97だ。ロスカットは先ほどの安値の外側91.55に置いてニューヨークオープンを待った。
先週の金曜日に訴追の話しで大幅安となっていたゴールドマン・サックスの株価はさらに下に差し込むことはなく、安堵感が広がった。しかしランチタイムに向けては、また米国株は売られはじめた。ああ、早まったかもと思ったが、ドル円もクロス円もあまり下がらなかった。
そうこうしているうちに格付け機関から、ゴールドマン・サックスの格下げの必要はないというコメントが出てきた。米国株の回復につれてドル円、クロス円も買い戻されていった。アイスランドの火山噴火の影響による欧州の空港が再開しそうというニュースも良かったのだろう。しかし値動きそのものは緩慢なものだった。まだ全面的なリスクテークにはなれなかったのかもしれない。
とりあえず92.90に利食いを出しておいたが、ゆっくりと92円台ミドルまで戻ってくるのがやっとという感じだった。本日の東京市場がはじまって、仲値決めが終わった10時過ぎにようやく92.60台まできたが、上昇圧力は鈍い。私は92.50台でクローズして、焦眉のGS(ゴールドマン・サックス)の決算が出る今晩まで、私は何もしないことにした。
夕方のドイツのセンチメント調査はとても良く、ギリシャが先ほどおこなった短期債の入札では、とりあえず無事にお金は調達できたようだ。ユーロも強含むことになったが、明日まで延期になっているギリシャの救済協議の行方も気になるところだ。基本的には様子見ムードが強い。
そもそも、今晩は企業の決算発表がたくさんある。なかでも懸案のGSの決算が21時に出る予定だ。予想ではEPSが+4.2ドルくらいが期待されている。しかしまあ、このGSの決算が多少よいとしても、あれだけのことがあった後だ。先々のことのほうが気にかかるわけで、積極的な買い材料にはならないだろう。つまり、リスクテークにもならないだろうし、クロス円にも影響を与えないのではないかと見ている。
また、22時にカナダの金融会合の結果も出る予定だが、どうせ変更なしだろうし、あまり注目しても仕方がないと私は思っている。
やはり今夜も、22時半の米国株オープンを待つしかない。昨日の上げた分がそのまま維持できるのか。それとも反落となり、リスク回避の動きが強まるのか。23時までの30分は特に見逃せない。ここで株価が反落となっていくようであれば、ドル円かクロス円を売ってみるつもりでいる。逆に好調をキープできれば、何もせずに早起きして、ニューヨーク午後の動きを確認してからロングにするという手を考えている。
日本時間 19時00分
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