(「陳満咲杜さん生い立ち記(2) 自分バブルが到来! 月に500万円稼いだ!!」からつづく)
所持金5000円で来日、数多くの修羅場をくぐって「下流以下からの脱出」に成功した陳満咲杜さん。下流だったがゆえ、20代の10年間、“黒い青春”を過ごし、苦労の連続だった悔しさをバネに、30代ではトレーダーとして大成功!
そこで、そんな陳さんから、日本で「儲からない」と嘆いているFXトレーダーにアドバイスをしてもらった。
■プロといきなり戦うFXは「負けて当たり前」の世界
「トレーディングは世界で一番、難しいビジネスですよ。神様は公平。クリックだけで安易にみんなが金持ちになれば、社会は荒廃する。だって誰も皿洗いしないから」
ほぉ~、含蓄のあるお話。
「恐竜はなぜ絶滅したか? それは恐竜がトレーダーになったからだって私は冗談で言うんです。クリックだけして、誰も働かない。食糧不足で死んだんだって」
ちょっ、ちょっとそれは…。
「ただ、為替マーケットは、プロと戦える面白いマーケット。K-1だって相撲だって、いきなり王者とは戦えない。しかし為替なら、クリックしたら向こうにはプロもいる。だからこそ『一攫千金を狙う』のではなく『負けて当たり前』を覚悟して臨むことです」
みなさん、おわかり?
■下流はFXをやるな!
では、当たり前に負けるマーケットでどう戦えばいいのか。
「結局、リスクコントロールしかないんです。50%負けてしまうと、そのあと100%増やさないと元本が戻らない」
1回のトレードで損は2%以内、せめて5%までに抑えることがトレーディングの基礎。損が2%を超えたらパッと損切り。これができなければFXはやらないほうがいい。
それから、「下流にいる人はFXをやるべきではない」とも…。
それって、どーゆーこと?
「よく言われる、1万円からスタートできるから“下流にいる人こそFX”っていうのは逆。学生ならともかく、35歳を過ぎて下流にいる人間にはいろいろな欠点がある。意欲がない、努力が足りない、自己規律がない、シミュレーションして分析できない……。
そういう欠点だらけの人が少ないお金で相場で戦っても勝てるわけがない」
なぜなら、為替マーケットにいるのは、「そういう欠点がないプロ」たちだからだ。
「カネがないならまず、カネを稼いで貯金する。私に言わせると200万円ないと相場に参入するべきではない。1万円ならパチスロしたほうがいいね。下流にいる人は、なぜ自分が下流にいるのか、トレードする前に自分を見直した方がいい」
まずは自分改造から?
■「5000円で豆腐が何丁買えるか」と考えてはいけない
陳さんによれば、「下流社会の人は損切りができないから負ける」のだそうだ。理由は“生活感覚”が入るから。5000円損切りする時、「5000円で豆腐が何丁買えるか」と考えてしまう。
そして、ビンボー人は利益が出るとチマチマ利食う。損切りが遅くて、利食いが早いのが負ける人の典型的なパターンなのだそうだ。「金持ちになりたいなら、金持ちの思考・ロジックを勉強しろ」と陳さん。
まずは200万円を貯め、テクニカルを勉強し、金持ちのロジックを身につけたら、いよいよ実戦してよし!
プロでも10回取引すれば半分はおおむね負ける。素人なら7回、8回負けるのが当たり前。勝つためには、勝てる2~3回で負けの7~8回をカバーし、なおかつプラスにしなければならないということだ。そのためには可能性がある時に利益を最大限、伸ばすこと。
でも、理屈ではわかっていても、それがなかなか難しい。
■1年後にドル/円が360円でも、60円でも私は信じる!
「テクニックとしては、いつも2枚買うといい。そうすれば、リスクコントロールと利益追求が両方できる。1枚は5000円儲かったら決済し、もう1枚はトレンドが続く限りフォローしていく。
素人は相場に入った時点で負けると決まっているから、“損益ゼロなら勝っている”ということ。このゼロの回数を増やしていくと必ず勝てるようになる」
10回取引すると7回負ける。だけど、残りの3回の中にすごいチャンスが潜んでいるというのだ。
もう一つ大事なことは「固定観念を持つな」ということ。専門家の意見はほどほどに聞くべきというのだ。陳さん自身がアナリストでありながら、こう言い切ってしまうところがスゴい!
「相場は何でもありうる。為替の“あるべき水準”など誰にもわからないんです。1年後にドル/円が360円でも、60円でも私は信じる。相場ってそんなもの。いつも売りと買いのバランス。ファンダメンタルズじゃない」
陳さんによれば、「下流社会の人は損切りができないから負ける」のだそうだ。理由は“生活感覚”が入るから。5000円損切りする時、「5000円で豆腐が何丁買えるか」と考えてしまう。
そして、ビンボー人は利益が出るとチマチマ利食う。損切りが遅くて、利食いが早いのが負ける人の典型的なパターンなのだそうだ。「金持ちになりたいなら、金持ちの思考・ロジックを勉強しろ」と陳さん。
まずは200万円を貯め、テクニカルを勉強し、金持ちのロジックを身につけたら、いよいよ実戦してよし!
プロでも10回取引すれば半分はおおむね負ける。素人なら7回、8回負けるのが当たり前。勝つためには、勝てる2~3回で負けの7~8回をカバーし、なおかつプラスにしなければならないということだ。そのためには可能性がある時に利益を最大限、伸ばすこと。
でも、理屈ではわかっていても、それがなかなか難しい。
■1年後にドル/円が360円でも、60円でも私は信じる!
「テクニックとしては、いつも2枚買うといい。そうすれば、リスクコントロールと利益追求が両方できる。1枚は5000円儲かったら決済し、もう1枚はトレンドが続く限りフォローしていく。
素人は相場に入った時点で負けると決まっているから、“損益ゼロなら勝っている”ということ。このゼロの回数を増やしていくと必ず勝てるようになる」
10回取引すると7回負ける。だけど、残りの3回の中にすごいチャンスが潜んでいるというのだ。
もう一つ大事なことは「固定観念を持つな」ということ。専門家の意見はほどほどに聞くべきというのだ。陳さん自身がアナリストでありながら、こう言い切ってしまうところがスゴい!
「相場は何でもありうる。為替の“あるべき水準”など誰にもわからないんです。1年後にドル/円が360円でも、60円でも私は信じる。相場ってそんなもの。いつも売りと買いのバランス。ファンダメンタルズじゃない」
■ストップが言える競馬、それがFXだ!
陳さんは言う、「競馬はギャンブル、FXは投機。ストップが言える競馬がFX」だと。
「競馬は馬券を買ったら、勝てる見通しがないような展開になっても最後まで見るしかないでしょ。でもFXは途中でストップといって、ドルから円にチェンジできる。それなのにストップを言わないのは、競馬と同じ。競馬で金持ちになった人はいない」
つまり、FXで勝つには、それほど「ストップ(損切り)が大事」ということだ。
以上、参考になっただろうか。
ちなみに陳さんは5年前日本に帰化した。そして、“スッチーの大和撫子(つまり、日本人)”と結婚したという。とはいえ、これから日本に永住するとは限らないという陳さんは、こんなふうに自分の将来を語るのだ。
「カリブの島でヘッジファンドを作るかもしれないし、ドバイで中国人向けの不動産屋をやるかもしれない。人生の軌道は定めていないからこそ面白い!」
(取材・文/八村晃代)
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)