昨日もドルの利上げについて前向きな発言が、FEDメンバーから出てきた。パウエル議長が一度に50ベーシスの利上げもあり得ると言ったので、それに呼応したものだ。年内に3%になるまで引き上げるとか、本格的なインフレ対策に沿うものとなっている。
確かにインフレ撲滅のためにちょろちょろと25ベーシスずつ上げていっても、あまり意味がないだろう。米ドル金利は前日に続いてフレッシュな高いレベルまで更新したが、資本市場はあまりそれを気にかけていないようだ。米国株はむしろ目先の方向感が鮮明になってきたということで、金融関連を中心に値を上げた。
ドル金利の上昇の割にはドル相場で顕著な値上がりを見せたのはドル円だけであった。ユーロドルもポンドドルも、それほどもドル高となっていない。クロス円だけが大きく上昇したことになる。ユーロ円は133円台まで上がってきて、今年の最高値である。
ポンド円も160円台になるなど、久しぶりの水準である。オージー円も数ヶ月前には80円が割れそうだったのが、90円台になっている。日本円の独歩安なのだ。ドル円の動きを見ると、は朝からまったく下がる気配がなく、あっさりと前日の高値を抜いてきた。
ノンストップの状態で120円台を簡単に乗せてきた。私もドル円をロングにして流れに乗ろうと思ったが、入りどころが悪かったのか、うまく取れなかった。欧州時間に入るとドル円はそのまま121円台にタッチした。ニューヨーク時間ではそこをトップに120.60-120.90のレンジプレイに徹したようだ。
そして今日になって東京オープンまでに再び121円台をアタック。それが買い戻しをともなって、今度はしっかりと121円台に乗せてきた。こうなってくるとドル円は行くところまで行かないと上げは止まらなさそうだ。すくなくともアベノミクス中の高値である125円台くらいまでは想定の中に入れておかないといけないだろう。
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