中国では北京もロックダウンの対象になりつつあるようで、それが昨日の市場を支配した。中国株は大幅に下落。リスク回避の姿勢が強まって、世界的に長期金利が低下。米ドル金利ももれなく低下し、目先のインフレ懸念は若干だが和らいだ。リスクに敏感とされるユーロ円の為替レートが大きく下落。それに伴ってユーロドルも下がって、年初来の安値を更新してきた。
ユーロドルが年初来の安値を抜けてきたのは、東京クローズ間際である。1.0750を割り込んできて、一気に1.07台の前半まで押し込まれた。その後は戻りが限られて、やはり抜けたポイントである1.0760あたりが上値抵抗戦となってしまった。
そうしたテクニカルムー部のなかで、私もユーロドルの突っ込み売りと戻り売りを繰り返した。1回あたりのトレードではさほど取れはしなかったものの、短期的な流れに沿っているだけに、あまり危うさは感じないでいられた。つまり持ち心地は良かったということである。
軟調さを強いられていた米国株だったが、長期金利の低下やツイッター社の買収の話しもあってランチタイム以降は値を持ち直すことになった。米国株は前日比でプラス圏に浮上。そしてナイトセッションでの日経先物も昼間の高値をも上回ってきた。米国株の反発で、ドル円も128円台まで戻して終了している。
しかし今日になって朝からドル円の売りが加速。昨日の安値を下回ってきた。ユーロ円も安値攻め。中国のロックダウン地域の増大を嫌気して、景気後退が意識されてのリスクオフが強まっている。今晩からGAFAの決算発表が相次ぐ。まずはグーグル。決算期待でしばらくはリスクテークとなるはずなのだが、果たして。
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