何も金融政策を変更しないことを期待されているのに、日銀の金利会合は妙な意味で注目を集めることとなった。世界にまん延する物価高によるインフレ懸念に抗してまで、また世界の他の中銀の流れに逆らってまで、従来の続けてきた金融スタンスに拘るのかどうかである。これを是認してしまうと為替相場で円安を認めたことになる。130円以上の円安水準を容認したことになる。
そして結果は従来のスタンスに拘った。あっという間に130円台乗せ。そして131円台の前半まで上昇してしまった。黒田総裁が会見の中で「円安は日本経済にとって良いこと」と繰り返したからである。お墨付きをもらった格好となって円安が進行したのだ。
ドル円は131円台の前半まで上がり、その後は高所恐怖症的な見解からも売りでかなり押されているが、それでも上値攻めをやめないでいる。
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