昨日の東京時間で日経先物は27000円台まで乗せてきて、当面の買いたくて仕方のない人びとの買い需要を満たしたようだ。セル・イン・メイといわれているのに、それに逆らってでも買って行く。しかも米国株は戻った後だといっても、レベルとしては今年の最安値近辺をウロウロしている。
外部環境としてはウクライナ問題、上海ロックダウン、米金利高と、なにひとつとってみても株買い材料はない。そういうファンダメンタルズのもと、買いに買いまくったのである。円安が進行していて、それが構造的なものであるということで、それが安心感を与えたのかもしれない。しかし昨日の海外市場では、米国株が大幅安となった。今年最大の下げ幅となったと言えよう。
それでも日本株の優位というか、下がらなさが目立った。米国株の代表とされるS&P先物は160ポイントもマイナスしている。その状態の中で、日経先物は500円しか下がっていないのだ。1500円は下がってもいいところだ。下げ足りないのである。下げ余地があると解釈すべきなのか、下がってもここまでなのか。それは今後の動き次第だと
さて今晩もマーケットの中でのファンダメンタルズは変わっていない。いよいよ米国株も今年の最安値をトライするかもしれない距離にいる。パウエル議長の発言から当面の利上げペースはギャランティされているようなものだから、やはりドルは下がったところでは拾っておくに限る。ユーロドルを売り込んでいきたいところだ。
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