先週の後半は米国株が連日でザラ場ベースの年初来安値を更新してくる状態であった。いかに楽観視しようとも、上海コロナ、ウクライナ紛争、世界的なインフレ懸念の3大悪材料として存在しているし、その内容も何の解決も見られないからだ。
どんな小さいことであっても楽観したくて、それが過大に報道されたりもするだが、それによって起こるのはリスクのショートカバーだけである。本格的な持ち直しには至らない。
そうした中でも日本株の強さが際立っている。東京時間では安く始まるが、結局のところ、その日に日中高値圏で引けたりしている。もちろん円安効果というのもあるだろうが、ドル金利の上昇が一服した今となっては、ドル相場の頭の重さが目立ってきている。
日本人だけが株を買ってリスクテークに勤しんでいるのはわかる。中国も金融緩和をして景気の支援に取り組んでいるが、買われるのは中国株ではなく日本株ということになっている。
ドル金利の停滞は、ドル相場の上げ止まりにもつながる。ドル円は押し目は買いであったのだが、徐々に戻りが限られてきた。ちょっと前までは129円台が売りということだったのに、128円台乗せで売りたくなってきている。
これは待っていても、トップは限定的だと感じているからだろう。ユーロドルも安値突っ込みをしない、もしくは安値が限的的ならば思い切って拾ってみてもよい感じになってきている。確かに1.03台とかあったら買ってみたいのである。
さて今週も6月FOMCをひかえてFEDメンバーの発言が気になるところだ。5月のFOMC議事録も出てくる。ブラード総裁は2023年には利下げもありうるとしており、なんとも気の早いことである。まだ利上げが端緒についたばかりなのに。、
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