昨日はハイテク産業の決算不振で、米国株が再び安値攻めした。またマクロ指標でも世界の景況感が予想以下に終わったのが意外ととられた。なぜならウクライナ紛争も落ち着いてきて、投資マインドは回復してきているとみられていたからだ。ドル金利は低下に向かい、ドル相場は全面安にむかった。ドル円は久しぶりの126円台に突入している。ユーロドルの1.07台もフレッシュな感じだ。
私は基本的にドル・ブルの姿勢を堅持しているので、なかなかドルの下げ局面では参戦するのが難しい。むしろドルが売られているなかのリバウンドを狙っていたりする。ドルの下げ相場の中でも、ドルロングでやられるならば、我慢もできるし、損切りがついても納得がいくというものだ。ドル円は126.40辺りまで下がって、ほんの少々の値を戻したが、126円台を脱することはできなかった。
ニューヨーク時間の午後からは押し目買い意欲が強くなり、米国株は値を戻した。どうしても直近高値から20%沈んだところは底値と見て買いたくて仕方がないようだ。「もうはまだなり」というのに、値頃感だけで戻るものだから値上がりの勢いは激しい。この1週間くらいは米国株は安値攻めのはずだったのに、ダウ平均は4日連続で上昇しているらしい。感覚とズレてしまっている。
ドルの短期金利も長期金利も50ベーシスほど今年の最高水準から下がってきた。ちょっと行きすぎた年何の利上げ分の調整だろう。しかしここからさらに金利が下がるかというと、それはなかなか難しそうだ。相手がインフレだからである。とにかくドル金利の反転時期をうかがっておくことが肝要だろう。
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