連休明けの米国市場だったが、そのオープン前にひと騒動あった。フランスのPMI確定値がきっかけとされている。それがとても悪かったのだ。確定値なのだから、それほども過敏に反応しなくてもよいはずだ。またフランスの指標にはぜんぜん反応してこなかった事実もある。
それでもマーケットのほうは何かフレッシュな材料を欲していたのだろう。欧州株はそれで激しく下落した。そもそもドイツ株の値動きはここ最近はとても悪く、テクニカル的なサポートもたくさん下サイドに控えていたこともある。欧州株が一段やすする中、グローベックスでの米国株も下げに転じ、日経先物までが25000円台に突入した。
下サイドに重要なサポートラインをひかえていたのは、ドイツ株ばかりではない。為替の王様であるユーロドルが今年の最安値をした抜けしてきたのだ。ユーロ安になるのは仕方がないが、大事な節目を抜けてくるとなるとそこは急所となる。ユーロ円も142円台から一気に下降し、140円割れを喫してしてしまった。その後にイギリスの閣僚が辞任したことも、欧州通貨売りを後押ししている。
私としてはユーロドルが欧州序盤で1.04台を割り込んできたので、まずは構えた。フランスのPMIなんか知ったことではない。やることはテクニカル的に振る舞うことだ。1.0350という今年の最安値がひかえているので、そのちょっと手前でまずは買ってロングにしてみるのである。テクニカルの信奉者という訳ではない。それでも多くに人がそこを第一義的な重要性を認めているはずなので、ビッドも相当に出てきているはずである。だから私もビッドするのだ。1.0365でビッドした。
下抜けしたら、もうそのテクニカルは用なしである。ということは抜けたら即座にポジションカットであるしかもとても重要なテクニカルポイントだけに、破壊力は大きなものとなる可能性が高い。割れたところ、1.0348には3倍ド転の注文を置いておく。これもワークしなかったら、即座に損切りである。
しかし実際にはユーロの下押しは意外にも時間はかからず、下げ圧力は強力だった。何分にもユーロ円も同時に来ている。ユーロの全面安なのだ。ユーロドルは簡単に3倍ド転できた後も、1.0335や1.0315辺りでもみ合いながらも、ついに1.02台に突入した。さすがにポジション量が大きくなっているので、1.0297で買い戻して、通常のポジション量に戻した。ユーロ・ショット-はキープである。
ニューヨーク時間でもっと深押しするかと思ったが、1.0260辺りまで下げて、すぐにショートカバーが激しくなったので、私もほどほどにしてやめておいた。しかしまたポジションを作るとなったら、ユーロドルは売りである。
日本時間 15時00分
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