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太田忠
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

CPI上振れしカナダは100ベーシス利上げ、
パリティ割れユーロ猛烈ショートカバーだが

2022年07月14日(木)15:16公開 (2022年07月14日(木)15:16更新)
持田有紀子

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 CPIが前年比でプラス9.1%と出た。この瞬間、ユーロドルはパリティ割れを攻めたてた。しかしすんなりとはパリティ割れしない。ドル金利が瞬間的に上がりはしたものの、今年の最高水準にはまだちょっとあるからである。ドル相場だけ先に進むのを嫌がっているようだ。市場参加者はパリティ割れをやりたくて仕方がない。

 そこでついに1.0000を割り込んだのだが、それのほんの5秒くらいの事だった。パリティ割れで別世界に走ると思われていたのに、全然相場が走らない。それで急激なショートカバーが起こり、40ポイントも急激に戻ってしまう始末。その後も下値攻めはしたそうにしていたがメクリ上げのほうがきつい。そしてついに1.01台まで戻しきってしまった。

 私は0.9995に売りのストップ注文を置いていたのだが、これはもちろん不発。しかし私もパリティ割れを楽しんでいるだけで、肝心の相場の動きにはついていっていないようだ。いつもならばパリティ割れのちょっと手前でスケベロングにしていたはずだ。結果的にどのくらいまで取れたのか不明だが、それでもユーロの切り上がりにはついて行かなかったのが多少は悔やまれる。

 それでもユーロの下げトレンドは短期的には変わらないだろう。もう1.02台や1.03台は遠くに見える。戻り高値が着実に切り下がってきているのだ。昨日のCPIではダメだったかもしれないが、いずれ大きな下げも演じることだろう。

 カナダ中銀が100ベーシスの利上げを敢行した。これも75ベーシスがコンセンサスだったのだから、予想を超えている。しかしこれでFRBも100ベーシスするだけの足がかりを得たことになる。そもそも現行のドル金利は1.5%でしかない。それでインフレが抑えられると思う方が間違いだ。さっさと4~5%台まで上げてから景気後退などを心配すればいいのだ。少なくとも利下げ時期を探る段階ではない。


日本時間 15時00分

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