CPIの結果は多くの予想通りに低下傾向を示した。それでFRBによる金融引き締めも終盤に近いという確信を得た感じとなって、ドル金利は急低下し、ドル相場も急落した。ドル円は137円台だったものが、135円割れまで急落。ユーロドルもパリティ割れ以来の戻し高値を更新してきた。米国株は急伸し、ダウ先物は1000ドル以上の急騰となってニューヨークオープンを迎えることとなった。
しかし前年比ではいまだに7%台の上昇である。確かに下がってきたとはいえ、FEDのインフレ目標であるプラス2%まではほど遠い、コア部分もプラスの6%台のままなので、事情は同様である。これに加えて翌日のFOMCの結果も見極めたいということも手伝って、米国株は大幅なゲイン分をすべて吐き出してしまった。
私はユーロドルに手を出していたので、あまりダイナミック感は味わえなかった。しかも数字が出た後に、ようやく1.06台でロング攻めを始めている。いつ落ちるのか、ヒヤヒヤしながらのロング攻めだ。取れたポイント数も、大きくはない。ユーロドルから感じられることは、CPIで集めた注目ほど、ドル金利は将来的に下げバイアスにはさらされないのではないかということ。
そこで今晩はFOMCである。予想は50ベーシスの利上げのみ。これを利上げペースの鈍化と受取るのか、または依然として金利は上がっているのだというふうに取るのかである。パウエル議長はマーケットの楽観視を抑えるような発言をするだろうから、見方としてはタカ派的な意見を述べるだろう。ここまでわかっている上での市場の反応がどちらに転ぶか、不明なのである。
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