CPIは予想通りだった。解釈の仕様はいろいろあるにしても、確かに従来よりもインフレのペースは鈍化している。数字の出る直前は金融緩和に対する期待が最高に高まって、金利安・ドル安、そして米国株が急伸したのだ。しかし実際の結果が出てしまうと、その反動がすぐに出た。ドル相場や株価は急落したのだ。
私も反動のほうに賭けていたので、最初は喜んだ。しかしそれはほんの一瞬だけで、20秒もないくらい。すぐに元のレベルに戻されてしまったのだ。私はユーロドルを1.07台のかなり後半でショートに構えていた。
しかし1.0730くらいまで急落したのは目撃したが、利食いをしようとボタンを押していたら急激に上がってしまったのである。ほとんど同値ではあるが、数値的には損切り。なんとも面白くないディールをしてしまったものだ。
徐々に次回のFOMCでの金利見通しも25ベーシスポイントだけになるとの見込みが高まってきて、再び株高・ドル安に向かったドル円は128円台に突入し、ユーロドルは1.08台で定着してしまった。
ユーロドルは途中、もう一回だけ振り落とされる局面もあったが、ニューヨーククローズに至るまでに買いを集め、1.08台のミドルというほとんど高値引けの形で終わってしまった。
今晩から米企業決算が本格化する。業績相場の始まりである。市場予想通りにEPSは下がるのか。どうも依然として資本市場にはまだ楽観視が残っているように見える。ドル金利を始め、市場には不安定さが増してきているのは事実である。
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