昨日は欧州時間まではドル高で推移し、ニューヨーク時間ではドル安に転じた。またドル金利も上がったり下がったりで、方向感が出てこない。イベントのないなかTVなどを見ても、やっているのはトルコの地震と不審な気球の話しばかりである。だからどうしてもポジションだけで動いてしまう相場展開とならざるをえない。ドル円もユーロドルも値幅は狭く、100ポイントも動くのがやっとである。
私もドル円で何度かポジションを持ったのだが、どうせあんまり動かないのだろうと思うと、評価益が出ていたらすぐに利食いしてしまいたくなる。腰を落ち着けて持てないのである。ユーロドルの方はますます持てない。
今晩はCPIである。雇用統計が良かったあたりから、今年の景気後退はないのではないかという観測も拡がっており、しかるに年後半での利下げもないのではないかとの見直しも出てきている。それに加えて今回出てくるCPIの数値は高いものが予想されている。
これではインフレがまだ収束に至っていないことを証明するようなものであり、労働市場の逼迫感だけが際立つことになる。賃金インフレの面からもまだ利下げ時期は遠いのではないかという見方が強まってくるのも不思議ではない。
マーケット的にはCPIが高いことに備えている様子も見られるため、前月比でプラス0.5%程度では思ったほど大きな騒動にはならないかもしれない。一時的にインフレ鈍化の終了かと問題視されるかもしれないが、すぐに利下げもあり得るとして楽観論に傾きそうだ。
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