【オンライン交流会開催のお知らせ】
田向さんのFXメルマガ『田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!』で、オンライン交流会の開催が決定しました! 開催日時は、4月19日(土)20時30分からで、参加できるのは4月9日(水)までにメルマガ購読者となった方です(後日、見逃し配信を行いますので、今回参加できない方も視聴できます)。
前回のオンライン交流会は70名を超える方にご参加いただき、急変動が続くトランプ相場について、詳しい解説や質疑応答などがありました。
また、5月2日(金)開催予定のオンライン交流会には、4月22日(火)までにメルマガ購読者となった方が参加可能です。質問者さんと話しながら、ともにチャートを見つつ、みずからアウトプットする機会になればと思います。
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ユーロ/米ドルは1.1145ドルの上に買い逆指値注文を置いておけば、一撃300pips以上に
4月3日(木)にトランプ関税が発表され、金融市場は大混乱しています。
ただ、大きな事件や事象があっても、相場が理論どおりに動くことは、拙著『1日2回のチャートチェックで手堅く勝てる兼業FX(改訂版)』の32ページ以降で、過去の事例とともにご説明しています。
個人投資家がFXを始めるなら、まず、もっとも基本的な値動きの仕組みやダウ理論を理解する方が、結局は最短で利益を取るトレーダーになりやすいと思います。
それは、先週のオンライン交流会や先々週の当コラムでお伝えした、FX初心者の1年間の収益でも示していると思います。
【※関連記事はこちら!】
⇒新年度でFXを始めた投資未経験の知人は、1年間で約38%の利益! ギャンブル思考で損を続けると、取引そのものが続けられない。相場の基本に注力すると1年目でも黒字に(4月1日、田向宏行)
こうした値動きの基本は今回も同様で、トランプ関税で混乱があっても、結局はチャートに従うことで利益を狙うことができます。
ユーロ/米ドルは4月3日(木)に1.1145ドルをつけた後、4月4日(金)から4月9日(水)までずっと、4月3日(木)の値幅内の推移が続きました。つまり日足は孕み線になっていました。
4月7日(月)のメルマガ配信でもこの点に注目していて、ダウ理論を理解されている方や、値動きの基本を知っている方は、この1.1145ドルの上に買い逆指値注文を置いていたはずです。
その後、ユーロ/米ドルは4月11日(金)に1.1472ドルまで上昇して、一撃で300pips以上も上昇しました。

(出所:TradingView)
ただし、今回は損切り幅が広いので、メルマガ読者でも取引をしなかった方もいると思います。これもトレーダーとして賢明な判断です。
トレードで利益を得るには常にリスクを明確にする必要があり、この点をちゃんとわかって取引を控えたのだから、トレーダーとして成長するうえで重要な経験だと思います。
このユーロ/米ドルの戦略については、すでにメルマガでいったん1.14ドル付近での利確を提案しており、メルマガ読者の方は、ここで利確して250pips程度の利益を確保しているか、引き続き買いポジションを保有していると思います。
4月11日(金)高値1.1472ドルで上昇が止まったのは、この上に2022年2月10日(木)高値1.1494ドルがあるからです。ここはダウ理論の月足レンジの上限で、ここを上抜けるとユーロ/米ドル月足は、2022年からの長い月足レンジを上抜け、大きく上昇する可能性が出てきます。
この1.1494ドルから1.15ドル付近は相場の厚い壁となるため、その手前では利食いが入りやすく上昇が抑えられるわけです。相場はこうした値動きの基本的な仕組みで動いています。

(出所:TradingView)
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米国債購入者にトランプ政権は突如ケンカを売った。まずは米国の株や債券、通貨が売られるはず
ただ、今回の米ドル売りやユーロ/米ドルの上昇は、もっと大きな問題となる可能性があります。
というのも、米国そのものが今後も売られ続ける可能性が高いからです。
実際に、NYダウ、ナスダック総合指数、S&P500の米国株主要指数の週足をチャート分析すると、いずれも下落が続いていています。

(出所:TradingView)
また、これらは日足レベルも上向きに転換していていません。よって、米国株は引き続き下落の可能性が高いと思われます。
加えて、4月9日(水)に発動されたトランプ大統領の相互関税は、翌4月10日(木)に突如90日間の停止となりました。
その理由は、金融市場がトランプ政権に圧力をかけたからだと思います。米ドルや米国株が売られただけでなく、米国債も売られました。
米国は膨大な借金を抱えている国です。
つまり、債券を買っている人(=お金を貸してくれる人)がいて成り立っています。
その米国債券を買ってくれている友人や知人に、トランプ政権は突如ケンカを売りました。欧州からは、友人が突然殴りかかってきたという声も聞こえます。
こうした状況で自分だったらどうするでしょうか?
金を貸している友人が、突然自分に殴りかかってきたわけです。
少しは大人の対応をするかもしれませんが、その人に対する信用は急落するので、まずは借金の返還を求めるのではないでしょうか。全部ではなくても、少しずつ返還を求めるでしょうし、その後は金を貸さないでしょう。
米国はこうした状況になりつつある可能性があります。
となると、まずは米国の株や債券、通貨が売られるはずです。
難しい世界経済も、このように自分たちに置き換えて単純化すると、少し見通しやすくなるかもしれません。
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VIX指数は先週、60まで急上昇。今週になっても下げ切っておらず、米国発のリスクはまだ続くと考えている人が多い
ただし、これは私のような素人の妄想に過ぎません。
そこで事実がどうなっているのか、チャートを見ることになります。つまり、ウラを取るというわけです。
まずは恐怖指数とも言われるVIX指数の週足を見てみます。先週は60まで急上昇しています。
20を超えると市場は不安定、40を超えると歴史的な危険水域と言われるVIXで60はかなり高い数値です。

(出所:TradingView)
また、昨年(2024年)8月の「日銀ショック」だった65には届いていませんが、急騰していて市場が危険な状況だったことがわかります。
この日銀ショックでは、日経平均が4000円以上急落しましたし、世界の金融市場も大きく動きました。
この日銀ショックに次ぐレベルだったということからも、米政権が1日で関税措置を停止せざるを得なくなるほど、金融市場に緊張が走ったわけです。
また、この週足チャートをご覧いただくと、昨年8月はすぐに戻されて長いヒゲになっているのに対して、今回は実体が大きく、しかも今週になっても下げ切っていません。
つまり、米国発のリスクはまだ続くと考えている人が多いと思われます。
こうした金融市場の動きが今後どうなるかは、トランプ政権次第となりそうです。
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トランプ政権の後ずさりに付け込んで、金融市場はさらに攻めてくる可能性。急反転の兆しもチャートが教えてくれる
もっとも、現時点では、トランプ関税は徐々に骨抜きになってきているのかもしれません。
発効翌日に90日間の停止を発表し、直近ではスマートフォンやPCなどを除外するなど、少しずつ後ずさりしているようにも見えます。
これは、金融市場が突きつけた現実に、政権が対応せざるを得なくなっているということかもしれません。
となると、この政権の弱みに付け込んで、金融市場はさらに攻めてくる可能性があります。
それは株を売り、債券を売り、米ドルを売る形かもしれません。
逆に、こうしたマーケットの攻撃にトランプ政権が白旗を挙げ、関税政策を事実上撤回するような発表をすると、相場が急反転する可能性があるので、この点は注意が必要だと思います。
ただ、こうした変化が起こるかどうかも、チャートが示してくれます。
つまり、相場が反転する兆候をチャートが示さない限り、米国売りは続く可能性がありますし、私たちはチャートに従って利益を狙うことになりそうです。
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
田向宏行さんと、ザイFX!編集部がタッグを組んでお届けする有料メルマガ、それが「田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!(月額:4400円・税込)」です。
FXや投資に関する書籍7冊が、計10万部超えの人気を博す田向さんが、100年以上続くダウ理論を基に、チャートポイントやテクニカル分析を配信します。
さらに、トレーダーを孤独にしたくないとの思いから、月2回、Zoomなどでオンライン交流会を実施しています! 田向さんに相場の見方を直接聞いたり、メルマガ読者同士で交流したり―――顔出しなしでもかまいませんので、お気軽なご参加をお待ちしています。
10日間の無料体験期間がありますので、「田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!」をぜひ体験してください。
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