寒さの厳しさは相変わらずですが、今年も残り2週間ほどとなりました。
最後まで気を抜かずにがんばりましょう。
■2011年度税制改正大綱にFXの税制が盛り込まれた!
相場の話とはちょっと違うのですが、昨日、とてもうれしく、驚かされるニュースがありました。
政府が16日(木)に開いた臨時閣議で「2011年度税制改正大綱」が決定したのですが、そこにFXの税制を盛り込むことができました。
一部引用してみます。
現在、店頭金融デリバティブ取引に係る所得については総合課税としているが、金融商品間の課税の中立性を高める観点から、市場金融デリバティブ取引に係る所得と同様に、20%申告分離課税とした上で、両者の通算及び損失額の3年間の繰越控除を可能とする。
金融税制について、これまでも政府に強く働きかけをしてきましたが、そのことがここに来てようやく実を結びました。
これもひとえに、みなさまの応援のおかげです。本当にありがとうございました。簡単ですが、ご報告させていただきます。
■これだけ米国の長期金利が上昇してくると…
さて、為替相場のほうですが、基本的な見通しは先週から何も変わっていません(「動き出すのはクリスマス以降か?ユーロ安は1.26~1.27ドルが下値メドに!」を参照)。
年末ということで「レンジ相場」入り。
もし、取引をしても短期売買に終始し、買ってもすぐに利食いで戻る、売ってもすぐに利食いで戻る、そのような値動きになると思います。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
ただ、これも先週のコラムで少し触れましたが…
米国の長期金利(10年もの国債の金利)が上昇し、これが市場関係者の関心を一身に集めています。
今は年末で大きな動きは起こらないと考えていますが、これだけ金利が上昇してくると、ドル相場は意外と下値がしっかりしてくるかもしれません。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 日足)
ただし、それでも時期的なことを考えれば、動き出すのはクリスマス以降になるのではないでしょうか?
また、株式市場もしっかりと推移しています。NYダウは11400ドル台を維持し、日経平均株価も10200~10300円くらいのところで安定しています。
これだけ株価が安定していると、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)も下値は堅いのではないでしょうか?
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨 vs 円 日足)
「レンジ相場」で方向感がない状況は変わりませんが、基本的には、安定した値動きとなりそうです。
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