本日の為替相場の焦点は、『欧州不安による影響』と『金融市場のリスク許容度』、そして『12月の月初要因』にあり。
米国の経済指標は、
・「米)ADP全国雇用者数」
・「米)第3四半期非農業部門労働生産性【確報値】/単位労働費用【確報値】」
・「米)ISM製造業景況指数」
への注目度が高い。
米国以外の経済指標は、
・「豪)第3四半期GDP」
・「中)製造業PMI」
・「独)小売売上高」
・「英)ネーションワイド住宅価格」
・「ス)SVME購買部協会景気指数」
・「英)製造業PMI」
への注目度が高い。
経済指標以外では、
・「米)ベージュブック(米地区連銀経済報告)」
・「12月・月初要因(本日は12月の月初め最初の営業日)」
・「週末に米国の雇用統計の発表を控える点」
・「ドル買いorドル売りの方向性」
・「欧州の財政・金融・信用不安」
・「朝鮮半島の情勢緊迫化による地政学的リスク」
・「金融市場のリスク許容度」
・「他の金融市場の動向(米株式、米長期金利、金、原油、米国以外の株式市場など)」
・「中国の景気動向及び金融政策」
・「金融当局者や要人による発言」
・「明日にECB政策金利&声明発表&総裁の会見を控える点」
・「年末に向けて市場参加者が徐々に少なくなる時期である点」
などの要因に注意。
★★★
12月の月初め最初の営業日。
「米国の経済指標」は、「ADP全国雇用者数」と「ISM製造業景況指数」がメイン。
その他、「第3四半期非農業部門労働生産性【確報値】/単位労働費用【確報値】」も発表される。
また、経済指標ではないが、次回FOMCの叩き台となる「ベージュブック(米地区連銀経済報告)」にも大きな注目が集まる。
「米国の株式市場」の動向は、金融市場の流れを見極める上で非常に重要な要因。
「米国の長期金利」及び「金や原油などの商品市場」の動向も為替相場と関連性が高い。
直近の為替相場は、「FOMC」及び「米・雇用統計」の結果発表後から強まった「ドルの買い戻し」や、「欧州の財政・金融・信用不安」再燃での「ユーロ売り」及び「リスク回避の流れ」の行方が重要。
更に、先週は、北朝鮮による韓国への砲撃で「朝鮮半島の情勢緊迫化による地政学的リスク」も相場を変動させるテーマとなった。
今週の為替相場は、週明けから、「欧州不安」での「ユーロ売り」が更に加速し、「リスク回避ヨリの流れ」も燻り続けている。
本日は、上記で挙げた以外にも「12月の月初要因」に注意したい。
今週は、「注目度の高い経済指標」の発表が相次ぐ他、明日には「ECB政策金利&声明発表&総裁の会見」の公表、週末には「米国の雇用統計」の発表を控える。
■□■本日のトレード用のエサ■□■(※毎日更新)
▼主要材料
・05時00分:米)バーナンキFRB議長の発言
・09時30分:豪)第3四半期GDP
→結果による豪ドルに対する影響は非常に大きい
・10時00分:中)製造業PMI
→結果での相場に対する影響は非常に大きい。中国の金融政策への思惑が高まれば世界の金融市場を巻き込んだ動きにも
・16時00分:独)小売売上高
→相場の気分次第。ユーロ売りの地合いは続くのか
・16時00分:英)ネーションワイド住宅価格
・17時30分:ス)SVME購買部協会景気指数
・18時28分:英)製造業PMI
→結果によるポンドに対する影響は非常に大きい
・22時15分:米)ADP全国雇用者数
・22時30分:米)第3四半期非農業部門労働生産性【確報値】/単位労働費用【確報値】
・24時00分:米)ISM製造業景況指数
・28時00分:米)ベージュブック(米地区連銀経済報告)
→4つの時間に4種類の経済指標。ADP全国雇用者数とISM製造業がメイン。結果とそれに対する反応に注視。引き続き、ユーロ売りとリスク回避の流れが継続・加速するかが重要。ベージュブックは未知数
【今週の為替相場の注目材料スケジュールと焦点(ドル中心)】
11月29日からの週の為替相場の焦点(ドル中心)は以下。
▼米国が感謝祭・ブラックフライデー明けとなる点
▼ドル買いorドル売りの方向性
▼欧州の財政・金融・信用不安
▼金融市場のリスク許容度
▼朝鮮半島の情勢緊迫化による地政学的リスク
▼週末に米国の雇用統計の発表を控える点
▼米国を中心とした主要経済指標
▼米国を中心とした株式市場
▼ベージュブック(米地区連銀経済報告)
▼米国の長期金利
▼金融当局者や要人による発言
▼米国のクリスマス商戦・年末商戦の状況
▼11月・月末及び12月・月初要因
▼中国の景気動向及び金融政策
▼11月が多くのヘッジファンドの決算月となる点
▼ECB理事会の結果及びトリシェECB総裁の会見
▼年末に向けて市場参加者が徐々に少なくなる時期である点
▼FRBによる追加金融緩和観測
▼金や原油などの商品市場
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12月1日(水)の為替相場の注目材料 | 指標ランク (注目度&重要度) |
コンセン サス |
前回 発表値 |
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・12月入りでの最初の営業日 ・明日にECB政策金利&声明発表&総裁の会見を控える ・週末に米国の雇用統計の発表を控える |
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05:00 | 米)バーナンキFRB議長の発言 | AA | 要人発言 | ||||||||
09:30 |
豪)第3四半期GDP [前期比/前年比] |
◎ | +0.4% | +1.2% | |||||||
+3.4% | +3.3% | ||||||||||
10:00 | 中)製造業PMI | ◎ | 54.8 | 54.7 | |||||||
10:30 | 日)須田日銀審議委員の発言 | △ | 要人発言 | ||||||||
14:00 | 日)自動車販売台数 | × | - | -26.7% | |||||||
16:00 |
独)小売売上高 [前月比/前年比] |
○ | +1.2% | -1.7% | |||||||
+1.3% | +0.4% | ||||||||||
英)ネーションワイド住宅価格 [前月比/前年比] |
○ | -0.4% | -0.7% | ||||||||
+0.5% | +1.4% | ||||||||||
17:00 | 英)タッカーBOE副総裁の発言 | ○ | 要人発言 | ||||||||
17:30 | ス)SVME購買部協会景気指数 | ○ | 59.5 | 59.2 | |||||||
17:53 | 独)製造業PMI【確報値】 | × | 58.9 | 58.9 | |||||||
17:58 | 欧)製造業PMI【確報値】 | × | 55.5 | 55.5 | |||||||
南ア)カギソPMI | × | 50.7 | 49.8 | ||||||||
18:28 | 英)製造業PMI | ◎ | 54.7 | 54.9 | |||||||
21:00 | 米)MBA住宅ローン申請指数 | C | - | +2.1% | |||||||
21:30 | 米)チャレンジャー人員削減予定数 | C | - | -31.8% | |||||||
22:15 | 米)ADP全国雇用者数 | AA | +7.0万人 | +4.3万人 | |||||||
22:30 | 米)第3四半期非農業部門労働生産性 【確報値】 |
BB | +2.3% | +1.9% | |||||||
↑・単位労働費用【確報値】 | -0.2% | -0.1% | |||||||||
23:10 | 米)イエレンFRB副議長の発言 | B | 要人発言 | ||||||||
23:30 | 米)タルーロFRB理事の発言 | B | 要人発言 | ||||||||
24:00 | 米)ISM製造業景況指数 | S | 56.5 | 56.9 | |||||||
米)建設支出 | C | -0.3% | +0.5% | ||||||||
24:30 | 米)週間原油在庫 | BB | - | +103万 | |||||||
27:00 | 米)フィッシャー:ダラス連銀総裁の発言 | B | 要人発言 | ||||||||
27:40 | 英)デールMPC委員の発言 | B | 要人発言 | ||||||||
28:00 | 米)ベージュブック(米地区連銀経済報告) | AA | - | - | |||||||
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リスク回避の流れにおいて、ドルと円の関係が少し変化してきている?メインは分かりやすいユーロドルで
ドル買い・ユーロ売りの継続・加速時に追随。月初要因や急激な調整に注意。12月入りでボリュームを落として
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