早いもので2010年も残り1カ月程度となった。実はこの記事を書いている記者にとって、今年は株でもFXでもあまりいい結果を残せなかった年だった。
「せめて年末になんとか一矢報いたいなあ…。そうだ! あの人に年末の為替相場を予想してもらおう! 取材と称していけば、それで1本記事が書けて、個人的にも役立つし…」
誠に不純な動機でうかがったのは、井上義教さん。証券会社やFX取引会社にシステムトレードなどのウェブコンテンツを提供している株式会社オスピスの取締役でありチーフアナリストだ。日本証券アナリスト協会検定会員でもある。
今年9月30日に『FXチャートリーディングマスターブック』(ダイヤモンド社)を上梓した。

→Amazon.co.jpで『FXチャートリーディングマスターブック』を見る
■チャートリーディングとテクニカル分析はちょっと違う
チャートリーディングとは、テクニカル指標を用いて「少し先のチャートを予想する」(同書第1章より)こと。
じゃあテクニカル分析と同じじゃないかと思われるだろうが、ちょっと違う。
これも同書によれば、テクニカル分析には「いろいろな手法があり、それぞれの分析の結果が異なる場合にはどのように対処したらよいかという点を示してくれるものはない」という欠点がある。
一方、チャートリーディングは、個々のテクニカル指標を本当に重要なものかそれほどでもないかというウェイト付けをした後、「テクニカル分析を総合的に利用して将来のチャートを予測」するもの。だから、的確に相場の予測が行えるのだという。
■チャートリーディングとテクニカル分析はちょっと違う
チャートリーディングとは、テクニカル指標を用いて「少し先のチャートを予想する」(同書第1章より)こと。
じゃあテクニカル分析と同じじゃないかと思われるだろうが、ちょっと違う。
これも同書によれば、テクニカル分析には「いろいろな手法があり、それぞれの分析の結果が異なる場合にはどのように対処したらよいかという点を示してくれるものはない」という欠点がある。
一方、チャートリーディングは、個々のテクニカル指標を本当に重要なものかそれほどでもないかというウェイト付けをした後、「テクニカル分析を総合的に利用して将来のチャートを予測」するもの。だから、的確に相場の予測が行えるのだという。

◆『FXチャートリーディングマスターブック』 「第1章 チャートリーディングの基本を知ろう!」より
なんだか難しく思えるかもしれないが、実際に使うのはおもにローソク足と移動平均線という、「テクニカル指標」と意識することのほうが難しいくらい、ごくごく一般的なツール。
でも、ゆめゆめ軽んじることなかれ。
「ローソク足と移動平均線の本当の見方をきちんとマスターしている人は本当に少ないんです。だから、トレードで損する人が多い。逆にいえば、この2つさえしっかり使えるようになれば、チャートリーディングの8割方は理解できるのです。つまり、トレードで損しにくくなる」(井上さん)というくらい大切なものなのだ。
■陽線が出た翌日は陽線が出やすいのか?
「ふん、いまさらローソク足に移動平均線だって。笑っちゃうね」と思われた方にクエスチョン!
問1:始値と終値はどちらが重要?
問2:陽線が出た翌日は陽線が、陰線の出た翌日は陰線が出やすい?
問3:移動平均線はマーケットの何を示している?
どうです? スパッと解答できますか?
もし、ちょっとでも自信がなければ、『FXチャートリーディングマスターブック』を読まれたし!
同書はローソク足と移動平均線を最重要指標と位置づけ、実際の過去チャートをふんだんに掲載。相場の読み方や効果的なトレードの方法を具体的に解説しているから、とても実戦的なのだ(あ、クイズの正解は、次回記事の一番最後に載せますから最後まで読んでね!)。
ああ、この本がもう少し早く出ていれば、記者のトレード成績ももう少しは改善しただろうに……そんなことはどうでもいい、問題はこの年末年始。
井上さんに早速、この年末の相場を「リーディング」してもらおう。
■山の天気と為替相場はあっという間に様変わり
「年末にかけてとか、そういった長い見通しを立てるのは危険だと思います。記者さんのお立場はよくわかるのですが……」。
開口一番、井上さんは記者にピシャリと釘を刺す。
取材にかこつけて自分が一番知りたいことを聞き出そうというせこい「お立場」はあえなく撤回させられた。トホホ。でも、なんで長期予測は難しい?
「株式と違い、為替の相場は山の天気のようなもの。あっというまに状況が変わってしまうからです」
いわば「生もの」だと井上さん。もちろん株だって「生もの」だ。
でも、腐る時間、つまりこの時点で得た情報が役立たなくなるまでの時間が、為替の方が圧倒的に短いという。
なんだか難しく思えるかもしれないが、実際に使うのはおもにローソク足と移動平均線という、「テクニカル指標」と意識することのほうが難しいくらい、ごくごく一般的なツール。
でも、ゆめゆめ軽んじることなかれ。
「ローソク足と移動平均線の本当の見方をきちんとマスターしている人は本当に少ないんです。だから、トレードで損する人が多い。逆にいえば、この2つさえしっかり使えるようになれば、チャートリーディングの8割方は理解できるのです。つまり、トレードで損しにくくなる」(井上さん)というくらい大切なものなのだ。
■陽線が出た翌日は陽線が出やすいのか?
「ふん、いまさらローソク足に移動平均線だって。笑っちゃうね」と思われた方にクエスチョン!
問1:始値と終値はどちらが重要?
問2:陽線が出た翌日は陽線が、陰線の出た翌日は陰線が出やすい?
問3:移動平均線はマーケットの何を示している?
どうです? スパッと解答できますか?
もし、ちょっとでも自信がなければ、『FXチャートリーディングマスターブック』を読まれたし!
同書はローソク足と移動平均線を最重要指標と位置づけ、実際の過去チャートをふんだんに掲載。相場の読み方や効果的なトレードの方法を具体的に解説しているから、とても実戦的なのだ(あ、クイズの正解は、次回記事の一番最後に載せますから最後まで読んでね!)。
ああ、この本がもう少し早く出ていれば、記者のトレード成績ももう少しは改善しただろうに……そんなことはどうでもいい、問題はこの年末年始。
井上さんに早速、この年末の相場を「リーディング」してもらおう。
■山の天気と為替相場はあっという間に様変わり
「年末にかけてとか、そういった長い見通しを立てるのは危険だと思います。記者さんのお立場はよくわかるのですが……」。
開口一番、井上さんは記者にピシャリと釘を刺す。
取材にかこつけて自分が一番知りたいことを聞き出そうというせこい「お立場」はあえなく撤回させられた。トホホ。でも、なんで長期予測は難しい?
「株式と違い、為替の相場は山の天気のようなもの。あっというまに状況が変わってしまうからです」
いわば「生もの」だと井上さん。もちろん株だって「生もの」だ。
でも、腐る時間、つまりこの時点で得た情報が役立たなくなるまでの時間が、為替の方が圧倒的に短いという。

だから、「今は円高だと思っていても、極端な話、5分後には円安だという判断もアリなのです」(井上さん)。
なるほど、そういえばあの本でも「少し先」を読むとなっていたなあ。うーむ、本の「リーディング」が足りなかった!(←ここ、いちおうオチ)。
■米ドル/円、ユーロ/米ドル、ユーロ/円はどう動く?
「今(=取材時・11月26日)の時点で言えば、チャートを見る限りでは、米ドル/円とユーロ/米ドルはドル高方向に、ユーロ/円は円高方向だとは思いますが、これとて次の瞬間には変わっているかも、という感じがします」(井上さん)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
「特に最近はイベントといいますか、朝鮮半島情勢など有事のリスクが顕在化してきていますので、長期的な予想をするのがより困難になっています」(井上さん)。
「はいそうですか、サヨウナラ」というのもなんだか悔しいので、もう少し食い下がろう(もっとハッキリ言えばおみやげがほしい!)。
井上さん、いま一番トレードしやすい通貨ペアってなんですかね? できれば、ドル売り・円買いなんて難しそうなヤツじゃなくて、素直に円で外貨を買って儲けたいんですが(我ながら図々しいな)。
苦笑しながらも井上さんが挙げてくれたのが、米ドル/円。チャートを片手に説明してくれた。
(『井上義教さんがチャートリーディング(2)米ドル/円は買い! そのワケは?』へつづく)
(取材・文/原田康行 撮影/堀内慎祐)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
「特に最近はイベントといいますか、朝鮮半島情勢など有事のリスクが顕在化してきていますので、長期的な予想をするのがより困難になっています」(井上さん)。
「はいそうですか、サヨウナラ」というのもなんだか悔しいので、もう少し食い下がろう(もっとハッキリ言えばおみやげがほしい!)。
井上さん、いま一番トレードしやすい通貨ペアってなんですかね? できれば、ドル売り・円買いなんて難しそうなヤツじゃなくて、素直に円で外貨を買って儲けたいんですが(我ながら図々しいな)。
苦笑しながらも井上さんが挙げてくれたのが、米ドル/円。チャートを片手に説明してくれた。
(『井上義教さんがチャートリーディング(2)米ドル/円は買い! そのワケは?』へつづく)
(取材・文/原田康行 撮影/堀内慎祐)
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最低取引単位 | スプレッド(取引コスト) | 通貨ペア数 | ||
米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | ||
1通貨 | 0.09銭 | 0.30銭 | 0.19pips | 34ペア |
※取引量が1~1000通貨までのスプレッド。2022年5月2日(月)7時00分~2022年6月1日(水)5時30分までの配信実績 | ||||
【SBI FXトレードの関連記事】 ■「SBI FXトレード」のメリットのほか、「スプレッド」や「スワップポイント」「取り扱い通貨ペア数」などをまとめて紹介! |
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最低 取引単位 |
スプレッド(取引コスト) | 通貨ペア数 | ||
米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | ||
1通貨 | 0.2~0.9銭 | 0.5銭原則固定 | 0.4pips原則固定 | 20ペア |
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最低 取引単位 |
スプレッド(取引コスト) | 通貨ペア数 | ||
米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | ||
100通貨 | 0.0銭原則固定 | 0.0銭原則固定 | 0.1pips原則固定 | 18ペア |
※スプレッドは取引量によって変化。ユーロ/円・ユーロ/米ドルは、2022年7月1日までのキャンペーンスプレッド | ||||
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米ドル/円 | |||||
スプレッド(取引コスト) | 通貨ペア数 | 最低 取引単位 |
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米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | |||
0.09銭 | 0.30銭 | 0.19pips | 34ペア | 1通貨 | |
※取引量が1~1000通貨までのスプレッド。2022年5月2日(月)7時00分~2022年6月1日(水)5時30分までの配信実績 | |||||
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スプレッド(取引コスト) | 通貨ペア数 | 最低 取引単位 |
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米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | |||
0.2銭原則固定 | 0.5銭原則固定 | 0.4pips原則固定 | 20ペア | 1万通貨 | |
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スプレッド(取引コスト) | 通貨ペア数 | 最低 取引単位 |
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米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | |||
0.2銭原則固定 | 0.3銭原則固定 | 0.3pips原則固定 | 23ペア | 1000通貨 | |
※日本時間9時~翌27時までの時間帯に適用されるスプレッド。スプレッドはすべて例外あり。ユーロ/円・ユーロ/米ドルは、2022年7月2日までのキャンペーンスプレッド | |||||
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ユーロ/米ドル | |||||
スプレッド(取引コスト) | 通貨ペア数 | 最低 取引単位 |
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米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | |||
0.2~0.9銭 | 0.4~1.6銭 | 0.3pips原則固定 | 51ペア | 1000通貨 | |
※ユーロ/米ドルは、2022年7月2日までのキャンペーンスプレッド | |||||
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スプレッド(取引コスト) | 通貨ペア数 | 最低 取引単位 |
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米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | |||
0.2~0.9銭 | 0.4~1.6銭 | 0.3pips原則固定 | 38ペア | 1000通貨 | |
※ユーロ/米ドルは日本時間9時~翌27時の時間帯に適用される、2022年7月2日までのキャンペーンスプレッド | |||||
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スプレッド(取引コスト) | 通貨ペア数 | 最低 取引単位 |
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米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | |||
0.2銭原則固定 | 0.4銭原則固定 | 0.3pips原則固定 | 30ペア | 1000通貨 | |
※日本時間9時~翌27時までの時間帯に適用されるスプレッド。スプレッドはすべて例外あり。ユーロ/円・ユーロ/米ドルは、2022年7月2日までのキャンペーンスプレッド | |||||
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