【ＮＹ為替オープニング】各国中銀の金融政策を睨む、トランプ政権の関税政策に注目｜FX・為替ニュース

2025年01月31日(金)00時40分ポスト
【ＮＹ為替オープニング】各国中銀の金融政策を睨む、トランプ政権の関税政策に注目

●ポイント
・欧州中央銀行（ECB）、4会合連続利下げ
・南アフリカ準備銀行(中央銀行)が政策金利発表　7.50％　7.75％
・米・先週分新規失業保険申請件数：20.7万件（予想：22.5万件、前回：22.3万件）
・米・失業保険継続受給者数：185.8万人（予想：190.2万人、前回：190万人←189.9万人）
・米・10-12月期GDP速報値：前期比年率＋2.3％（予想：+2.6％、7-9月期：+3.1％）
・米・10-12月期個人消費速報値：前期比年率＋4.2％（予想：+3.2％、7-9月期：+3.7％）
・独・10-12月期GDP速報値：前年比－0.4％（予想－0.3％）
・ユーロ圏・10-12月期GDP速報値：前年比＋0.9％（予想+1.0％）

30日のNY外為市場では各国中銀の金融政策の行方を睨む展開が続く。さらに、トランプ次期政権による関税の行方にも注目が集まる。政府はメキシコ、カナダに対する関税は計画どおり実施する見通しだが対中の関税に関しての決定にはまだ時間を要する可能性を示唆した。関税がインフレ要因との見方も根強く、ドルの下値を支えると見る。

連邦準備制度理事会（FRB）は28日、29日に開催された連邦公開市場委員会（FOMC）で利下げを見送った。声明ではインフレ鈍化進展を巡る文言を削除、パウエル議長は文言の削減は政策シグナルではないと説明すると同時に、インフレを巡り顕著に鈍化が進展したが、依然やや高止まりと述べた。追加利下げには労働市場が弱まるか、インフレが一段と鈍化する必要があるとし「政策調整を急がない」と当面金融政策を据え置く姿勢を示唆した。一部で、計画の発表も期待されていたバランスシートの縮小計画にも変更がなく、基本的に当面のあいだ、様子見姿勢を維持する可能性を示唆した。

一方、欧州中央銀行（ECB）は理事会で予想通り0.25％の利下げを決定。経済成長のリスクは下方で弱い回復はインフレの下方リスクになると、追加利下げを示唆。ただ、0.5％と大幅な利下げを協議しなかったとし、利下げペース加速の可能性は後退した。域内の金利先安観にユーロは引き続き上値が抑制されると見る。

・ドル・円は200日移動平均水準152円85銭

・ユーロ・ドルは、200日移動平均水準1.0769ドル。

・ドル・円154円00銭、ユーロ・ドル1.0420ドル、ユーロ・円161円80銭、ポンド・ドル1.2424ドル、ドル・スイス0.9050フランで寄り付いた。

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