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  • 2025年01月31日(金)16時28分

    来週のドル・円「底堅い値動きか、雇用統計次第でドル買い戻しの可能性」

    [ドル・円]
     来週のドル・円は底堅い値動きか。米連邦準備制度理事会(FRB)は追加利下げを見送ったが、リスク選好的なドル買いは一服。ただ、1月米雇用統計が市場予想を上回った場合、インフレ圧力につながり、ドルの買戻しが見込まれる。今週開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げの見送りを決定。昨年9月から利下げサイクル入りしたが、インフレ高止まりが背景にあるとし、4会合ぶりに政策金利の据え置きを決定するとドル買いに振れた。しかし、目先のインフレ指標は鈍化の見通し。また、今後はトランプ政権の政治圧力による利下げもあり得るとの見方から、目先はドル売り・円買いが強まる場面もあろう。

     もっとも、米経済指標は強弱まちまちながら、雇用情勢は依然として好調。2月7日発表の1月雇用統計が堅調ならインフレ圧力につながるため、ドル買い戻しの手がかりとなる。また、トランプ政権は貿易相手国との協議のうえ、関税引き上げに踏み切る方針を強めている。長期的なインフレ圧力につながるとの観測から、ドル買い要因になりやすい。

    【米・1月ISM製造業景況指数】(2月3日発表予定)
     2月3日発表の1月ISM製造業景況指数は節目の50を上回れば昨年4月以来、9カ月ぶり。フィラデルフィア連銀製造業景況指数と同様、強い内容となる可能性もあろう。

    【米・1月雇用統計】(2月7日発表予定)
     2月7日発表の1月雇用統計は失業率が4.1%、非農業部門雇用者数は前月比+15.0万人程度、平均時給は前年比+3.8%と予想されている。予想よりも強い内容ならドル買い材料に。
    ・予想レンジ:153円00銭-157円00銭

    ・2月3日-7日に発表予定の経済指標の予想については以下の通り。

    ○(米)1月ISM製造業景況指数 3日(月)日本時間4日午前0時発表予定
    ・予想は49.0
     参考となる12月実績は49.2で11月実績を上回った。1月については先行指標的な12月の新規受注指数が改善しており、雇用指数次第では12月実績を上回る可能性がある。

    ○(米)12月貿易収支 5日(水)午後10時30分発表予定
    ・予想は-804億ドル
     参考となる財の貿易収支は-122億ドルで赤字幅は拡大。輸入額の増加が要因。トランプ新政権による関税政策を想定して財の輸入を前倒ししたことが要因。この結果を受けて12月の貿易赤字額は11月実績を上回る可能性がある。

    ○(米) 1月ISM非製造業景況指数 5日(水)日本時間6日午前0時発表予定
    ・予想は54.3
     参考となる12月実績は54.0。先行指標的な新規受注は12月時点で54.2に改善。この結果を参考にすると1月は12月実績と同水準か若干上回る可能性がある。

    ○(米) 1月雇用統計 7日(金)午後10時30分発表予定
    ・予想は、非農業部門雇用者数は前月比+15.0万人、失業率は4.1%
     1月上旬に米国中西部から東部の州が降雪を伴う暴風の被害を受けており、1月の非農業部門雇用者数については、この影響でサービス部門や建設業における雇用者数の伸びが抑制される可能性がある。失業率については12月実績と同水準となる可能性がある。

    ○その他の主な経済指標の発表予定
    3日(月):(欧)1月ユーロ圏消費者物価コ指数
    5日(水):(米)1月ADP雇用統計
    6日(木):(英)英中央銀行政策金利発表
    7日(金):(米)2月ミシガン大学消費者信頼感指数速報

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