FOMCは目新しさなく、マーケットの反応もイマイチ
昨日(1月30)、米国でFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されましたが、一言でいうとつまらないFOMCでした。
政策金利は据え置きとなりましたが、これは事前の予想どおり。その後のパウエルFRB議長の会見もありきたりなことばかりで目新しさはほんどありませんでした。
FOMC後のパウエル議長の記者会見もありきたりだった (C)Bloomberg/Getty Images News
今後の行動について焦る必要はないとの認識を示しましたが、前回(12月)会合後の会見では「金利水準は中立に近づいている」と発言をしていましたので、その延長線上の内容と捉えられました。マーケットの反応もしらけ切った感じです。
日銀の次回利上げは春先以降か?
日銀は今月(1月)利上げしましたが、おそらく次は春先以降だと思われます。
植田日銀総裁も会見で、「今後については予断を持たずに推移をよく分析する」と発言していますので、当面相場を動かすほどの材料にはならないと思います。
また、ECB(欧州中央銀行)は4会合連続となる0.25%の利下げを決定し、政策金利を2.75%としました。
この先もまだ利下げを続けると思いますが、ペースは緩やかになるでしょうし、すでにある程度の利下げは織り込んでいますので、こちらも大きな変動要因にはなりそうもありません。
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トランプ大統領の追加関税政策ははっきりしない感じ
日米欧の金融政策が相場変動要因になりづらい環境の中で、注目はトランプ米政権の経済政策となるわけですが、こちらもはっきりしません。
一番顕著なのは、コロンビアに対してでした。トランプ米大統領はコロンビアに対して「25%の関税をかける」と発言しましたが、コロンビアが米国からの不法移民送還の受け入れを発表すると、わずか9時間で関税の発言を撤回しました。
他の国にも関税をかけると言っているものの、この先本当に関税をかけるのかがはっきりしません。コロンビアのケースでより不透明になった感じです。
トランプ大統領の追加関税政策もはっきりしない感じ (C)Mark Wilson/Getty Images
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米ドル/円トレードはレンジを決めて逆張り戦略!
こうした状況ですので、マーケット関係者も「動きようがない」とあきらめムードです。こういうときは、短時間で方向が二転三転するような展開になることがよくあります。
これからしばらくも、そんな感じの流れが続くでしょう。とにかくレンジを決めて、逆張り作戦を継続するのが一番うまくいきそうです。
米ドル/円は153円台半ばから156円台半ばの3円程度のレンジを想定して取引をしたいと考えています。
(出所:TradingiView)
また、今後利下げが継続するユーロは米ドルに対して頭が重いと見て、1.0500ドルに近いところでショートポジションを作るのが有効かなと考えています。
(出所:TradingiView)
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