FX会社が強制的にポジションを決済するしくみは怖い?
FX取引では、証拠金が不足した場合、ユーザーの意向を問わず、FX会社側で強制的にポジションを決済するしくみがある――ということをご存じの方は多いでしょう。
「強制的にポジションを決済するしくみ」なんて聞くと、なんだか恐ろしい制度のように感じますが、これは、ユーザーの損失を必要以上に膨らませないための処置(ロスカット(※))であったり、法令で定められた、取引に必要な証拠金額(取引額の4%)が、きちんと預けられているかどうかをチェックするための機能(証拠金判定)によるものであったりしますので、気を付けなければいけませんが、むやみに恐れる必要はない制度と言えます。
【FX会社による強制的な決済の種類】
・ ロスカットによる強制的な決済
・ 証拠金判定による強制的な決済(単に強制決済、マージンカットと呼ばれることもある)
上に挙げた2つの強制的な決済は、いずれも証拠金が一定の水準まで低下した場合、あるタイミングでFX会社による強制的なポジションの決済が行われる、という点に違いはありませんが、それぞれ異なる制度ですので、そこに至るまでの条件などは異なります。
たとえば、判定のタイミング。ロスカットは、ほぼリアルタイムで判定が行われているものですが、証拠金判定については1営業日1回以上が目安です。
また、強制的な決済が行われるタイミングも異なります。ロスカットの場合は、証拠金の不足が判明した場合、ただちにポジションが決済されますが、証拠金判定の場合は、「追証」と呼ばれるルールが適用され、強制的な決済まで猶予ができる可能性があったりするのです。
さらに、ロスカットと証拠金判定に関する細かな規定は、自主規制団体である金融先物取引業協会(以下、金先協会)で定められているのですが、実は、協会で定めらた規定の範囲内であれば、あとは各FX会社の裁量で決めることが可能。
その結果、ロスカットや証拠金判定に関する規定は、FX会社によってその水準などが異なり、ユーザーから見ると、なんだかわかりづらいものになっているように思います。わかりづらいから、初心者の方なんかは特に、「なんか怖い制度…」というイメージを持ってしまいがちなのかもしれません。
そこで、当記事ではあらためて、ロスカットとはどういうものなのか?また、証拠金判定やそれに付随する追証とはどういうものなのか?さらに、主要FX会社各社のロスカット、証拠金判定の中身がどうなっているのか?を、わかりやすく紹介していきたいと思います。
制度の中身をしっかり理解するのに、役立てていただけると幸いです。
(※本記事で説明する「ロスカット」は、金融先物取引業協会が定めた投資家保護のためのルールの1つであり、厳密に定義づけられたもの。もっと広い意味の一般的な言葉として、含み損を抱えたトレーダーがポジションを決済して、その含み損を解消することも「ロスカット」(損切り)と呼ばれることがあるが、本記事で取り上げている「ロスカット」という言葉はそのような広い意味のものではない)
【目次(もくじ)】
■ FX会社が強制的にポジションを決済するしくみは怖い?
■ 「ロスカット」とは?
■ 主要FX会社のロスカット水準はどうなっているの?
■ ロスカットに関する注意点を確認しておこう
・ ロスカットの前にはアラートが通知される
・ ロスカット手数料がかかるFX会社もある
・ ロスカットによるポジションの決済方法の違い
■ 証拠金判定による「強制決済」とは?
■ ロスカットといっしょ? 「追証」がある会社? ない会社?
■ 「追証」とは、どんな制度なのか?
■ 証拠金判定による強制決済の注意点を確認しておこう
・ 強制決済の前にはアラートが通知される
・ 強制決済に手数料がかかるFX会社もある
・ 強制決済によるポジションの決済方法の違い
「ロスカット」とは?
まずは、「ロスカット」から見ていきましょう。
ロスカットとは、投資家がFX会社に預け入れた金額以上に損失を被ることができるだけないように!という投資家保護の観点から採用されたルールです。
「証拠金(実際に預け入れているお金や含み益・含み損などの合計)の必要証拠金(取引額の4%)に対する割合」で求められる「証拠金維持率」の水準で判定されます。
もともと任意で設置しているFX会社もありましたが、ロスカットの設置が法的にFX会社に義務付けられたのは2009年のこと。その昔は、別にロスカットの設置は義務ではありませんでした。
ロスカット水準については、冒頭でお伝えしたとおり、金先協会にて以下のような細かな水準が定められています。

※表は金先協会公表の「金融先物取引業務取扱規則第25条の3に関する細則 (FX取引に係るロスカット取引関係)」を参考にザイFX!編集部が作成
要は、実預託額の監視間隔(ユーザーがFX会社に預け入れる証拠金を何秒・何分間隔で監視しているか)やレバレッジが何倍に設定されているか(表は25倍の場合の例)によって異なるのです。
実際、上表の規定が記された金先協会の公式サイトには、(上表の)「実預託額の監視間隔の区分に応じて、当該区分に定める基準値を下回らないように、ロスカット水準を定めるものとする」との記述があり、基準を下回らなければ各FX会社の裁量で定めてOKとなっています。
主要FX会社のロスカット水準はどうなっているの?
では、主要FX会社のロスカット水準はどのくらいで設定されているのでしょうか? 実預託の監視間隔と合わせて、10社について調べてみました。

※表は、各社の公式サイトを参考にザイFX!編集部が作成(2020年9月1日調査)
※外為オンライン「外為オンラインFX」は、選択するコースによってロスカット水準が異なる
ご覧のとおり、ロスカット水準は、証拠金維持率100%~20%まで、さまざまな水準に設定されていることがわかります。
必要証拠金額である取引額の4%が証拠金維持率100%ですから、証拠金維持率50%や20%にならないとロスカットされないということは、証拠金が必要証拠金額を割り込み、取引額の2%や0.8%にならないとロスカットされないということです。
【例】
米ドル/円=100円の時に、証拠金10万円で1万通貨を買う取引をしたが、その後、為替レートが94円を下抜け、証拠金が4万円を割り込んだ。さらに、為替レートは下落し、ロスカット水準に達した
● ロスカット水準例
・ 証拠金維持率50%(取引額の2%)=2万円(レバレッジにすると50倍)
・ 証拠金維持率20%(取引額の0.8%)=8000円(レバレッジにすると125倍)
※下図のアラートの水準は仮定

※図はザイFX!編集部が作成
監視間隔については、金先協会の規定で「10分以内」と定められていますので、いずれのFX会社も、その基準内で監視が行われているはずです。今回、公式サイト内で確認できなかったFX会社もあったものの、おおむね数秒~数分で設定されていることがわかりました。
各社でバラつきはありますが、冒頭で触れたとおり、ロスカットの監視はほぼリアルタイムで行われていると受け取って差支えなさそうです。
ロスカットに関する注意点を確認しておこう
では、ロスカットのしくみについてはこのくらいにして、私たちが実際に取引するうえで、ロスカットに関して注意しておきたい点を、ざっと確認しておきましょう。
・ ロスカットの前にはアラートが通知される
まずは、ロスカットのアラート通知について。
各社ともロスカットが行われる前には、一定の水準で証拠金維持率がロスカットに近づいていることを知らせるアラートを出してくれることが多いです。アラートは、取引画面のほかメールなどで行ってくれる場合もあります。
ただし、相場の動きが激しい時は、アラートよりも先にロスカットが発動してしまう場合もあるみたい。
アラートが通知されてから証拠金を調整すればいいや、なんてのんきに構えていると、追加入金やポジションの調整が間に合わず、ロスカットされてしまった、なんてことが起こる可能性があるということです。
ロスカットを回避するためには、日ごろからの資金管理が重要! いざ相場が動いたときに焦る必要がないように、常にポジションの含み益・含み損の状態や証拠金の状況を確認しておくことが大切ではないでしょうか。
・ ロスカット手数料がかかるFX会社もある
ロスカット手数料は、通常の取引手数料と同様、無料のFX会社が大半です。
しかし、一部では取引手数料は無料なのにロスカット手数料はかかるというFX会社もあります。代表例が、GMOクリック証券「FXネオ」です。ここは、1万通貨単位あたり税込500円のロスカット手数料が発生します(※)。
(※南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は、10万通貨単位あたり税込500円)
念のため、利用するFX会社では、ロスカット手数料がかかるのかどうか、あらかじめ確認しておいた方が良いでしょう。
・ ロスカットによるポジションの決済方法の違い
証拠金維持率がロスカット水準に達した場合、保有しているポジションは強制的に決済されてしまうワケですが、いったいどのように決済されるのでしょうか?
多くのFX会社では、保有しているすべてのポジションが一斉に反対売買されることになります。ただし、中には、ちょっと様子が異なるFX会社もあります。それは、IG証券「標準」です。
IG証券「標準」では、証拠金維持率がロスカット水準に達した場合、証拠金維持率が100%を超えるまで、「ストップ注文の付加されていないポジション(保有日時の古い順)」→「 ストップ注文の付加されているポジション(保有日時の古い順)」というように、一定の順序に基づいて決済されていきます。いきなりすべてのポジションが決済されるワケではありません。
すべてのポジションが反対売買されるとなると、スワップポイント(スワップ金利)目的で長期保有を想定していたポジションも、含み益が発生していたポジションもすべて決済されることになりますが、IG証券「標準」のスタイルなら、証拠金維持率さえ回復すれば一部のポジションは残せる可能性があるということです。
ロスカットのやり方を基準に口座を選ぶという方は少数派かもしれませんが、IG証券「標準」の特徴として覚えておいて損はないかも。
証拠金判定による「強制決済」とは?
続いて、証拠金判定による「強制決済」について見ていきましょう。
当記事の冒頭において、FX会社側で強制的にポジションを決済するしくみとして、ロスカットのほかに、証拠金判定による「強制決済(マージンカットなどと呼ばれることもある)」があるということに触れました。
・ 「■FX会社が強制的にポジションを決済するしくみは怖い?」はこちら
若干、繰り返しになりますが、FXでは、取引をする際、必ず取引額の4%の証拠金(証拠金維持率100%)をFX会社に預け入れる必要があります。
このルールを守るため、FX会社では、ユーザーが新規取引をする際とポジションを保有している時は営業日ごとに、一定のタイミングで証拠金が取引額の4%(証拠金維持率100%)を下回っていないかどうかチェックしているのです。
【FX会社の証拠金判定の実施タイミング】
・ 新規取引の際
・ ポジションを保有している時は営業日ごと
新規取引の際に証拠金が足りなければ、新たなポジションを保有する取引ができないだけですから、大した問題はありませんが、ポジションを保有している時、営業日ごとに行われる判定の際に証拠金が不足している、つまり、取引額の4%(証拠金維持率100%)を下回っていると問題です。
この場合、保有しているポジションがFX会社側で強制的に決済されてしまう可能性があります。
■ロスカットといっしょ? 「追証」がある会社? ない会社?
ただし、証拠金が不足しているからといって、ただちに決済されてしまうかどうかは、各FX会社の証拠金判定のルールがどうなっているかによって違ってきます(※)。いわゆる「追証」の有無などが、かかわってくるのです。
(※ここでいう証拠金判定は、新規取引の際の判定ではなく、ポジションを保有している時、営業日ごとに行われる判定のこと)
今回のザイFX!の調査の結果、証拠金判定についての各FX会社の対応は、おおむね以下の3パターンに分けられました。
【証拠金判定についての各FX会社の対応パターン】
(1)ロスカット水準が取引額の4%(証拠金維持率100%)に設定されているため、別途、証拠金判定のタイミングが設けられていない(言ってしまえば、ロスカットと証拠金判定がいっしょに運用されているので、このタイプの場合、当然「追証」はない)
(2)ロスカットとは別に設けられた証拠金判定の結果、証拠金が取引額の4%(証拠金維持率100%)を下回っていた場合は、一定期間、追加入金やポジションの整理によって証拠金額を回復するための、時間的な猶予が設けられている(「追証」がある)
(3)ロスカットとは別に設けられた証拠金判定の結果、証拠金が取引額の4%(証拠金維持率100%)を下回っていた場合は、ただちに保有ポジションが強制的に決済される(「追証」はない)
(1)のロスカットと証拠金判定がいっしょに運用されているFX会社に該当するのは、必要証拠金額に相当する、取引額の4%(証拠金維持率100%)がロスカット水準として設定されているFX会社に限られます。
・ 「■主要FX会社のロスカット水準はどうなっているの?」はこちら
今回調査した10社の中では、以下の5社が該当しました。この手のFX会社では、別途、証拠金判定が行われることはありませんので、ロスカット水準に達した段階で、ただちに保有ポジションが強制的に決済されます。当然、「追証」が発生することもありません。

※表は、各社の公式サイトを参考にザイFX!編集部が作成(2020年9月1日調査)
※外為オンライン「外為オンラインFX」は、選択するコースによってロスカット水準が異なる
(2)のロスカットとは別に証拠金判定のタイミングが設けられており、しかも「追証」があるFX会社は、今回調査した10社の中では以下の4社が該当します。
証拠金判定時刻(追証の判定時刻でもある)と追証解消期限についても記載しましたので、参考に。証拠金判定時刻は、NYクローズ時(日本時間の早朝)がメジャーなようですが、追証解消期限は各社によってバラつきがあります。

※表は、各社の公式サイトを参考にザイFX!編集部が作成(2020年9月1日調査)
(3)のロスカットとは別に証拠金判定のタイミングが設けられているが、「追証」はないFX会社は、今回調査した10社の中では以下の2社が該当します。
こちらは、追証があるFX会社とは異なり、証拠金判定の結果に伴う強制決済まで待ったなしですので、このルールが採用されているFX会社で取引する場合は、日ごろから、よりシビアに資金管理を行う方が良さそうです。
ちなみに、証拠金判定のタイミングとして、IG証券「標準」の毎営業日正午は、けっこう珍しい感じがします。どこもだいたい、NYクローズ時(日本時間の早朝)ですから…。

※表は、各社の公式サイトを参考にザイFX!編集部が作成(2020年9月1日調査)
※外為オンライン「外為オンラインFX」は、選択するコースによってロスカット水準が異なる
「追証」とは、どんな制度なのか?
ここで改めて「追証」がどんな制度なのか、確認しておきましょう。
追証とは、FX会社に預け入れている証拠金が必要証拠金である取引額の4%(証拠金維持率100%)を下回った時に、追加で差し入れなければならない証拠金のこと、あるいは追証という制度そのもののことを指します。
証拠金判定の結果、追証が発生した場合、指定の期日(追証解消期限)までに追加で証拠金を入金する、あるいは一部ポジションを決済することで証拠金に余裕を持たせるなどして追証を解消すれば、強制決済は免れることができます。
追証が発生すると、だいたい新規注文や出金予約などが制限されますが、解消とともに制限は解除されることが多いです。
もちろん、追証を解消するための措置を講じることなく放置し、証拠金が取引額の4%(証拠金維持率100%)を下回ったまま追証解消期限を迎えた場合は、強制決済されることになります。
追証があるFX会社の例として、GMOクリック証券「FXネオ」の追証制度を見てみましょう。
(出所:GMOクリック証券)
GMOクリック証券「FXネオ」では、毎営業日NYクローズの時点で証拠金判定(追証の判定)が行われ、取引額の4%(証拠金維持率100%)を下回った場合、追証が発生します。
追証解消期限は、翌営業日の午前3時までですから、そこまでに追証を解消すれば強制決済は免れることが可能です。
ちなみに、追証発生から解消期限までの時間は、強制決済までの猶予期間のようなものですが、その間にもし、ロスカット水準まで証拠金維持率が低下したら…その時は、追証の解消を待たず、ロスカットされてしまいます。
追証解消期限までにはまだ間があるといっても、その間はロスカットにかからないというワケではありませんので、その点はご注意ください。
なお、先ほども紹介したとおり、各社で証拠金の判定時刻や追証解消期限のタイミングは異なりますので、実際に取引する際は利用するFX会社のルールを、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
証拠金判定による強制決済の注意点を確認しておこう
このほか、証拠金判定による強制決済について、注意しておいた方が良い点を、ざっと以下にまとめました。
ロスカットの注意事項と同じような項目になりましたが、証拠金判定による強制決済でも、以下のことに注意が必要です。
・ 強制決済の前にはアラートが通知される
ロスカット同様、証拠金判定により追証が発生した場合は、取引画面やメールなどによって通知が行われることが多いです。FX会社からの通知を見逃してしまうと、気づかないうちに強制決済されてた…なんて可能性もありますので、注意してください。
ただし、ロスカットとは別に証拠金判定時刻が設けられているものの、追証がない外為オンライン「外為オンラインFX」のL25コース・L25 miniコース、IG証券「標準」なんかの場合は、決められた時刻に行われる証拠金判定の結果、証拠金が取引額の4%(証拠金維持率100%)を下回っていた場合、ソッコーでポジションが強制決済されますので、もしかすると、証拠金判定時のアラート通知のようなものはないかもしれません(公式サイトでは確認できなかった)。
・ 強制決済に手数料がかかるFX会社もある
強制決済に手数料がかかるFX会社はほとんどありませんが、ロスカット手数料と同様、GMOクリック証券「FXネオ」については、強制決済でも手数料が発生します。
強制決済の手数料は、1万通貨単位あたり税込500円(※)。価格はロスカット手数料と同じです。
(※南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は、10万通貨単位あたり税込500円)
GMOクリック証券「FXネオ」のほかに強制決済に手数料がかかるという会社は、あまり見かけませんが、利用する会社の手数料体系がどうなっているのかは、あらかじめ確認しておく方が良いでしょう。
・ 強制決済によるポジションの決済方法の違い
強制決済によるポジションの決済方法としては、含み益が出ているとか含み損が出ているとか関係なく、保有するすべてのポジションを、問答無用で決済するというのが多数派です。
しかし、ロスカットの決済方法でもそうでしたが、IG証券「標準」では、いきなり全ポジションが決済されるワケではありません。あらかじめポジションの決済に優先順位が決められており、証拠金が取引額の4%(証拠金維持率100%)を回復するまで順に決済されていきます。
この決済方法が採用されているFX会社はあまり見かけませんので、IG証券「標準」は、珍しいタイプと言えるでしょう。IG証券「標準」の特徴ということで押さえておいていただければと思います。
(「日本時間朝方に急激な円高が進む背後にあったらしいFX会社の強制決済とは?」へつづく)
(※ロスカットや強制決済は、判定水準での決済を100%保証するものではありません。相場状況によっては預け入れた証拠金以上の損失が発生する場合もあります。詳しいルールは、必ず各社の公式サイトなどでご確認ください)
(ザイFX!編集部・向井友代)
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
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