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三空さんが2年で1億円を目指す
米ドル/円のスキャルピング手法とは?

2011年04月25日(月)20:00公開 (2011年04月25日(月)20:00更新)
ザイFX!編集部

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 ザイFX!にも登場したことのある有名個人トレーダーの三空さん。トレード対象を株、CFDと渡り歩いてきた彼が、最近はFXで安定した利益を上げるようになってきたという。そこで、今回は三空さんのFXトレードについて聞いてみた。

任天堂の信用2階建てなどで資産2億5000万円に!

 三空さんのトレード歴は株から始まる。株のトレードで60万円の元手を最高2億5000万円! まで殖やしたそうだ。

 「株で僕のピークだったのは2007年11月。任天堂(7974)が7万円を超えてストップ高をつけたときです。このときは信用2階建て(※)で任天堂1万株持ち越しなんてことをやってました」

 その後、2008年からは日本で広がり始めたばかりのCFDにいち早く参入した。

 「CFDではおもにニューヨークダウを取引しました。これは800万円が1ヵ月で4500万円になりましたね。その翌月は半分になりましたが…」 

(※「信用2階建て」とは、ある銘柄を現物株で買い、さらにそれを担保にして信用取引で同じ銘柄を買うこと)

 たとえ半分になっても2000万円以上。2ヵ月で1000万円以上稼いだと考えれば十分すごい。サラリーマンの記者などは目もくらむような金額だ。

 では、この頃の三空さんは、株をどんな手法で取引していたのだろう?

 「みんなが見ている注目銘柄で、高値更新していくものに乗っていくやり方です。任天堂もその典型ですね。だから、完全に順張り。CFDも順張りでやっていました」

具っさんに学んだFXの逆張り手法

 トレンドに逆らわずについていく順張りで株やCFDをやっていた三空さん。2008年ごろからFXで米ドル/円のトレードもやり始めたが、最初はどうも勝手が違うと感じたという。

 「米ドル/円は順張りだとどうもうまくいかないんですよ。あとでわかったんですが、米ドル/円は1ヵ月の営業日の7割ぐらいはレンジ相場の日なんです。だから、逆張りが合ってるんですね」

 一定の範囲を行ったり来たりするレンジ相場では、直前の流れとは逆方向にポジションを取る逆張りが機能しやすい。そして、FXの米ドル/円では逆張りがいいというのが三空さんの実感だった。

 そして、この逆張りは有名FXトレーダーの具っさん譲りのものだった。

 「ボクのFXの師匠は具っさんなんですよ。具っさんが師匠なので、順張りは教わってないんです」

 具っさんは、大きなロットで逆張り・ナンピンする手法で成功したイメージの強い人だ(ただし、記者が以前具っさん本人に取材したときは『逆張り・ナンピンだけじゃないんです!』と否定していたようにも一応記憶しているが…)

 「具っさんに『ボリンジャーバンドで逆張りすれば勝てるよ』と教わったんです。それをやってみたらFXで勝てるようになりました。

 僕は逆張りのトレードで、ナンピンもやります。ナンピンで助かる確率は90%ぐらい。それでかなり儲かります。けれど、残りの10%ぐらいでドカーンと100万円単位の損をすることもあります。

 だから勝てるようにはなったんだけど、たまにドカーンと損失もあるので、ちょっと利益が安定しない状態でした。だけど、それからいろいろ研究して、工夫して、今はかなり安定したパフォーマンスを出せるようになりました」

1分足のボリンジャーバンドで行う逆張りトレードとは?

 三空さんの話を聞くと、とにかく研究熱心なことがうかがわれる。この場合はこうやる、あの場合は違うやり方で…といった感じで手法の話が次から次へと出てくるのだ。

 超短期で売買する「スキャルピング」をメインにやっている三空さんだが、今現在はスキャルピングで7種類の手法を使っているという。

 その中にはたとえば、1分足のボリンジャーバンドなどを使ったシンプルな逆張り手法があるが、それは4月26日(火)20時から放送されるザイFX!の生番組で三空さん自らが詳しく解説してくれるようだ。

米ドル/円 1分足 ボリンジャーバンドのチャート

(出所:米国FXCM

1日20pips取っていけば、2年で1億円になる!

 三空さんは順張りトレードと逆張りトレードの違いについて、こんなふうに話す。

 「順張りは勝率は低いけれど、当たればデカいやり方。だから、地道に一歩一歩目標を達成していくのが実は難しいんです。

逆張りは利益は小さいけれど、勝率は高いやり方。だから、目標を立てて毎日そのノルマをこなしていくようなことができます

 三空さんの「目標」は1日20pipsだという(※)。それで利益は1日20万円になる。

 その詳しい内容を説明しよう。

(※pipsとはFXの取引の最小単位。米ドル/円であれば、1pips=1銭となる)

 普段、三空さんはFXの1つの口座に証拠金として500万円入れている。それでワンショット100万通貨の取引をする。これで1日20pips取ると1日で20万円の利益になるということだ。

 1ヵ月を20営業日とすると、1日20万円ずつ稼いでいけば400万円の利益。年間なら4800万円。2年でザックリ1億円ということになる。

 三空さんがメインでトレードしている通貨ペアは米ドル/円。1ドル=80円とすると、100万通貨とは8000万円分のポジションになる。証拠金が500万円だからレバレッジは16倍だ。

 実際には1つの口座で1回はナンピンしていい形としている。すると、100万通貨×2=200万通貨ということで、これだとレバレッジは32倍になる。

 また、実際には1つの口座だけでトレードするのではなく、別口座でトレードすることもあり、合計400万通貨ぐらいまでポジションを建てることもあるそうだ。

スキャルピングで1回に狙う利益は2~3pips

 三空さんのやっているボリンジャーバンドなどを使った逆張りのスキャルピングはどんなときでも通用するわけではない。逆張りスキャルピングには適した時期、時間帯、通貨ペアがあるという。

 それは「大きく動かない、落ち着いた値動きがいいというのが基本」なのだが、詳細は生放送番組「ザイFX! TV(原宿)三空×FXビギナー女子大生 FXタイプ別攻略法」に譲りたい。

 ただ、通貨ペアについて触れておくと、三空さんは次のように話している。

 「ユーロ/米ドルとか、ユーロ/円、英ポンド/円のような通貨ペアはトレンドが始まったら止まりません。だから、逆張りをやるとやられます。

 その点、米ドル/円はドンと動いたら、だいたいある程度戻るものなんです。だから、逆張りスキャルピングをメインでトレードしているのは米ドル/円なんですね。

米ドル/円は他の通貨ペアと比べてスプレッドが狭いので、その点もいいところです」 

これが三空さんのトレードルーム。詳しくは生放送番組「ザイFX! TV(原宿)三空×FXビギナー女子大生 FXタイプ別攻略法」で紹介する予定だ。

スキャルピングでは、その他のトレード手法よりスプレッドの重要性が格段に高まる。それもそのはず、ボリンジャーバンドなどを使った逆張りスキャルピングで、三空さんが1回に狙う利益は2~3pips程度だというのだ。

 2pips、3pipsという数字を聞いて、一瞬記者はスプレッドの話かと思ってしまったほど。

 記者が今ひとつスキャルピングに疎いせいもあるのかもしれないが、三空さんは想像以上に細かい利益を丹念に取っていく手法を取っているようだ。ちょっとビックリしてしまった。ただ、これなら、スプレッドがとても重要というのもうなづける。

どのFX会社で取引するか? それが重要だ

 「スプレッドが重要ですから、どのFX会社で取引するかも大きなポイントになります。僕の場合、米ドル/円ならスプレッドはできれば0.7銭以下でトレードしたいですね。スプレッドキャンペーンもかかさずチェックしていますよ。

 より良いスプレッドでトレードすることをいつも求めているので、メインで使っている口座も移り変わってきましたが、今現在は『インヴァスト証券のFX24』を使っています」

 スプレッドが狭い、いわゆる“ネオ系”の代表的FX会社の数字をチェックしてみよう。

 米ドル/円のスプレッドは「外為オンライン」が1銭原則固定、GMOクリック証券「FXネオ」が0.8銭原則固定、「DMM FX」が0.8銭原則固定「DMM FX」は5月31日まではスプレッドキャンペーン実施中で、0.7銭原則固定)となっている(※1)。

 三空さんが今現在、メインで使っている『インヴァスト証券のFX24』は通常時は米ドル/円0.8銭原則固定だが、7月29日までは米ドル/円0.6銭原則固定のスプレッドキャンペーンを実施中だ(※2、※3)。キャンペーン中はネオ系の代表的FX会社と比べてもスプレッドがより狭くなっている。

(※1、※2 インヴァスト証券「FX24」のスプレッドキャンペーンは適用される時間が「午前9時~翌午前2時まで」となっている。また、キャンペーンの期限など細かい条件については、必ず各FX会社のウェブサイトなどでご確認を) 

(※3 本記事公開後、インヴァスト証券「FX24」は7月1日から米ドル/円のキャンペーンスプレッドを0.4銭まで狭めている)

 

これが三空さんが設定しているトレード画面。普段は6つのディスプレイを使うが、ここでは初心者向きアレンジで1つのディスプレイを使用している。チャートは15分足、5分足、1分足、TICKの4つを表示。詳しくは生放送番組「ザイFX! TV(原宿)三空×FXビギナー女子大生 FXタイプ別攻略法」で紹介する予定だ。

スプレッドが0.2銭違うとサラリーマンの年収が吹っ飛ぶ!?

 0.6銭とか0.8銭とか、細かいこと言ってるんじゃないよ! そんなのどっちでもいいじゃない!! と思った読者もいるかもしれない。しかし、スキャルピングでは0.1~0.2銭の違いをバカにするわけにはいかないのだ。三空さんの基本的な取引パターンで計算してみよう。

 三空さんはワンショット100万通貨をトレードし、1回2~3pipsの利益を得るやり方を取っている。ここではわかりやすく2~3pipsというのを2pipsとしておこう。

 先ほども述べたが、三空さんの1日の目標は20pips。100万通貨で2pipsの利益を10回積み重ねれば20pipsが達成でき、その利益は20万円という計算になる。

 それではスプレッドが広いため、1回0.2pipsずつ利益が減ったケースを想定してみよう。100万通貨で1日10回このようなことがあると、1日の合計では2pipsの利益減となり、金額にすれば2万円の減益になる。

 これを1ヵ月20営業日で計算すれば40万円。年間では480万円だ。平均的なサラリーマンの年収ほどが吹っ飛ぶ計算になる。

 三空さんがスプレッドにこだわり、FX会社にこだわる理由もわかるというものではないだろうか。

用途別にFX会社は使い分けてみよう

 三空さんがメインで行っているトレードはスキャルピングだが、それだけではなく、スキャルピング以外にも、さまざまなトレードを行っている。そして、研究熱心な三空さんだけに、それぞれのトレード法について、それぞれ最適なFX会社を調べ上げ、使っている。

 これはなかなか面白いので、三空さんの「用途別FX会社使い分け」を最後にお伝えよう。その概要は以下の表にまとめたとおりだ。

 

三空さんの用途別FX会社使い分け
どういう用途か? FX会社 三空さんのひとこと解説
(1)スキャルピング用 インヴァスト証券「FX24」 メインの口座。米ドル/円のスキャルピングを頻繁に行うので、米ドル/円のスプレッドの狭さが最重要
(2)経済指標発表時用 FXプライム、カリネックス系(サイバーエージェントFX「C-NEX」、ひまわり証券「ディールFX」) サーバーが強い定評があり、経済指標発表時にスプレッドが比較的広がらない
(3)月曜早朝の窓開け用 サクソバンクFX証券IGマーケッツ証券 月曜早朝5時にトレードできるFX会社はここ。トレード可能な会社は少ない
(4)システムトレード用 FOREX.com Japan「Meta Trader4」
FXCMジャパン証券「MT4口座」
シストレのプログラムが組めるメタトレーダー(MT4)が使える会社
(5)マイナー通貨ペア用 カリネックス系(サイバーエージェントFX「C-NEX」、ひまわり証券「ディールFX」) たまに米ドル/円以外もトレードする。ユーロ/英ポンド、スイスフラン/円などは注目度が低く、スプレッドも広い会社が多いが、狭い会社を探して使っている


 上表で「(1)スキャルピング用」はすでに述べたように、通常のスキャルピングで使っている口座だ。メインで使っている口座ということになる。これは今現在、「インヴァスト証券のFX24」だ。

 その他は、表内の説明を見てほしいが、「(3)月曜早朝の窓開け用」についてはちょっと追加説明が必要かもしれない。三空さんの話を聞いてみよう。

 「前週の終わりと月曜早朝の間に値が飛んで、窓が開くことがあります。この窓は8割方埋まるというジンクスがあるんです。これを狙ってトレードします。

 月曜の朝はだいたい7時ごろから取引できるようになるFX会社が多いのですが、“窓埋めトレード”をやるには、もっと早くから開いているFX会社を使ったほうがいい

 そういう会社は限られていて、僕は「サクソバンクFX証券」と「IGマーケッツ証券」(旧FXオンラインジャパン)を使っています」

 月曜の朝、「サクソバンクFX証券」は3~4時から、IGマーケッツ証券は5~6時から取引できる(夏時間、冬時間の関係などで、時期によって開始時刻は異なる)。「サクソバンクFX証券」だとずいぶん早くから取引できることになる。

 ただ、「さすがに朝の3時だと、スプレッドがかなり開いているので、取引するならスプレッドが狭くなる5時ぐらいからにするのがいいでしょう」ということだ。

 一度慣れたFX会社を何となくずっと使ってきたという人は、この機会にそれを見直してみてはどうだろうか。トレード以前のFX会社選びの段階から勝負は始まっているのだから…。

(取材・文/ザイFX!編集部・井口稔)


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