■悪材料が相次ぎ、ユーロは下落傾向になっている
5月5日(木)のECB(欧州中央銀行)会合後の会見では、トリシェ総裁から追加利上げに対して積極的な発言がありませんでした。
ここから、ユーロの失望売りが始まりました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)
その後、独シュピーゲル紙が「ギリシャはユーロ圏を離脱し、同国独自の通貨を再導入することを検討している」と報じました。
さらに5月9日(月)には、格付け機関のS&P(スタンダード・アンド・プアーズ)が、ギリシャの格付けを2段階引き下げると発表しました。
以上のようなことが重なって、ユーロは下落傾向となっています。
■ユーロ/米ドルはそろそろ下げが止まる可能性も
それでは、この動きをテクニカル面から見てみましょう。通貨ペアはユーロ/米ドルで考えてみます。
最初にMACD(12,26日)を確認したいと思います。ユーロ/米ドルのMACDを見ると、急落した5月5日(木)よりMACDとシグナルが逆転して「売りサイン」を出しています。
問題はどこまで落ちるのかということですが、MACDとシグナルがカイ離、つまり、差が大きくなってくると、相場の流れがいったん止まることが過去にもよく起きていました。
今回も見てのとおり、かなり大きなカイ離状態になっています。
それだけを見ると、そろそろ下げが止まる可能性が高くなってきたと考えることができると思います。
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