昨日はドル円もユーロ円も盛り上がった。つまり円の独歩安となったわけだ。相場がリスクテークのほうに動いてしまうに足るだけの、原油の価格上昇が欧州時間から見られた。
欧州勢も円売りで参入したようで、ドル円は82円台乗せを目指す展開となった。私はアジア時間からドル円のショートを持っていたのだが、とりあえず81.93でいったんはゲットアウト。しばらく様子見を決め込んで、外部環境を見ながら再度の売り場探しに徹することにした。
失業保険の数が発表されたのを契機に、ドル円は82円台に乗せてきた。勢いよく上昇はしたものの、さらに上を買っていく雰囲気ではない。82円台をキープしたままで、次の経済指標の発表時間となった。
中古住宅のデータもフィリーの景況感も、事前の予想を大きく下回った。私はドル売りのチャンスだと思い、その場でドル円をショートに振った。
ドル円は@81.93だった。ゲットアウトした時点と同じである。次に82円に乗せてきたら、もっと上がってしまうだろうと考えたので、買い戻しのストップ注文は82.05にしておいた。ニューヨーク市場でも原油はまだ高いままだったが、見ていても仕方がない。
利食いの買い注文は置かずに寝ることにした。一度目のドル円ショートはロスカットしているので、ポジション量は減らしている。利食いの狙いどころは80円台だ。
夜中にはドル円は81.50を割り込んだようだ。米国株が下がる局面があったのに加えて、ちょっとドル円やユーロ円での円売りポジションが短期的に積み上がりすぎたためであろう。
今日の昼過ぎには日銀の金融政策が出てくるが、何もしないことはわかっていながらも、この前後ではどうしても株高になってしまい、しかるに円も売り込まれる。ここはちょっと我慢して、夕方からの値動きに期待するしかない。
やはり予想通りに、何もやらなかった日銀の会合結果であった。夕方にあった白川総裁の会見も、相変わらず、まったく新しい材料もなく、いつものポーカーフェイス。会見前には81円台後半まで上昇していたドル円だったが、81円台ミドルまで下落してきている。
今晩は経済イベントもないので、テクニカルムーブになってしまうのだろう。ドル円は昨日、日足ベースで見ると上に長いヒゲを残した格好になっている。つまりちょっと重たさが意識される足型なのだ。
このところのアメリカの経済指標は、悪いものが続いている。それだけにFOMCの議事録で、アメリカの出口戦略の話しが出ていたということよりも、むしろ、結局は出口戦略への具体的なことがなかったことのほうが意識されてくるのではないだろうか。
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