26日の欧州サミット以降は、マーケットでは過剰にリスクテークに傾いた。7月末ごろからのリスク回避に始まって、8月初旬のアメリカの格下げを通じ、その後はギリシャ問題の落ち着きどころ、すなわちデフフォルトするのかどうかの議論で、9月までの欧州不安を増幅させてきた。それで10月初旬には株価も今年の最安値をつけて、S&P先物では1066ポイントまで下落。
これは5月に記録した年初来高値である1373ポイントから見ると2割超の下落幅となる。その最低レベルをつけたのが今月の4日だったというのに、まだ同じ月だというのに、その反転の度合いは大きいものがある。S&P先物はすでに今年のレンジの61.8%戻しである1255ポイントも上回ってきて、4分の3戻しの位置にある。これはほぼ前戻しに近い格好だ。リスク性の高いものといえば、原油価格なども同様であり、114ドルまで上がっていたものが、同じ時期に74ドル台まで下落。そしてその後の反転で94ドル台まで回復している。
そもそも欧州会議で決まった大枠は、ほとんどが想定の範囲内であり、厳しくなるのはこれからだ。そういう思いもあるせいか、どことなくマーケットの調整のほうがあるのではと考えていていた。そこで問題になってくるのは、今回のテーマになっているユーロの動きである。とくにユーロドル。ユーロドルは確かに1.4250の手前まで急伸することとなったが、いちばん重要なのはここからの最大の押し目である。
上昇トレンドになるならば、その押し目を確実に拾っていかないといけない。押し目のポイントはどこなのかを見出しておく必要がある。すでに上がってくる局面では、1.4000はなかなか超えられないレジスタンスとしてワークした。また1.4100も同じといえるだろう。とくに1.4100はそこを触って買い戻しのストップ注文を誘発してからは、一度も1.4100を割り込んでいない。値動きの記録だけから見ても、当然のごとく1.4100の手前では買いそびれた人々のビッドも残っているのが予想される。
そういうわけで、私は相場の調整を期待しつつも、ユーロドルの押し目を1.4100か1.4000なのかを見極める作戦に出た。実際問題としては、1.4100の手前で買ってみて、1.4100を下方向にブレークするとともに投げる。それと同じことを、さらに下がって1.4000でも試みるのだ。金曜日のアジア時間ではユーロドルは1.4200をトップにした1.41台での値動きが続いていた。
欧州時間でもちょっと目先の重たい展開だ。欧州株などが調整モードに入っており、2日間で上げて分の利食い先行となっているようだ。とりあえず私も当初の予定通りに1.4115で買い注文を置いて、1.4095で投げ売りのストップ注文を置いておく。ニューヨーク時間になっても相場はアクティブな動きは見せず、狭いレンジの中に留まっている。
どうやら動きそうもない。注文も出してあることだし、私も今週は疲れたのでとっとと休みたいところだ。結局、一日を通じてもユーロドルの値幅は100ポイントもなく、安値は1.4135くらいまで。ドル円はもっと動かないのはいつものことだが、やっとなんとか75円台でのニューヨーククローズとなった。
今日は早朝からドル円が安値を攻めた。といってもこれまでの下をちょっとやって、新安値の周辺にプレースされていた投げ売りのストップ注文を掃いただけであるようだ。東京オープンに向けては介入警戒感からか、ものの見事に75円台の後半まで戻ってきた。そのあとの10時半くらいからの為替介入!
ドル円は一気に79円台のミドルまで戻したが、ドル買い介入であっただけに副作用はユーロドルにも現れた。それまで1.4100や1.4000がサポートとして当分はワークするであろうと考えられていただけあって、それがあっさりとドル高の余波を受けて1.39台まで沈んだのだ。ユーロの値段にリスクのオン・オフのスイッチをゆだねているシステム系のファンドなどからいっせいに株売りのコマンドが飛び出したと見えて、グローベックスでは米国株が大幅安となった。
本当は景気浮揚がその最終目的であるはずの円売り介入のはずなのだが、日本株もついには安値引けとなり、日経先物は大台の9000円を割り込んだ。まったく介入のための介入って感じだ・・・。これではちょっとリスク回避に向かわざるをえないだろう。ドル円も次第に頭が重くなってきている。ユーロ円の110円台の後半は売ってみてもいいのではないかと、ユーロ円ショートで臨んでいる。
日本時間 18時00分
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