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投資の世界の鉄則に、「安く買って高く売る」というものがあります。多くの投資家は、このトレードを実践しようとします。
しかし、結果として、安値を買うことができません。なぜでしょうか?
■ギリシャ問題の環境下で「安値を買う」ことはできるか?
下に示したのは、豪ドル/円の日足チャートです。10月4日(火)の安値より反発を開始し、11月4日(金)の終値(ニューヨーククローズ)の時点で、安値を切り上げる上昇の値動きが続いていることがわかります(※)。
その過程で、10月31日(月)には日本政府・日銀による円売り・米ドル買い介入が行われ、その影響を受けて上げ幅を拡大する場面もありました。
(※ザイFX!編集部注:本稿は11月6日(日)に松下誠さんからご寄稿いただいておりましたが、諸事情により、11月14日(月)の公開とさせていただきました。なお、下のチャートについては11月4日(金)以降の動きも含めたものを掲載しています)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 日足)
さて、このような底値からの上昇を確認した際に、冒頭に書いた「安値を買う」ことはできるのでしょうか?
おそらく、多くの個人投資家は、この反発局面で買っていくことはできないと思います。
なぜなら、日本円を取り巻くここ数カ月の環境は、「リスク回避の円買い」と言われるように、世界経済が不安定な中では「円が買われるのが当たり前」という環境が醸成されてきたからです。
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