昨日の欧州序盤では、ユーロドルは1.35台に入ってのスタートとなった。前日のイタリア国債の入札が悪かったことの後遺症である。また相場の流れが反転するのではないかと注意しながらも、私は前日のユーロドルの安値である1.3591をブレークしてくると、矢も楯もたまらずショートにしたくなってきた。ドイツのGDPが発表されて、結果は予想通りだったのだが、第4四半期はマイナス転するだろうという観測記事が出てきており、ユーロの足取りはますます重くなっていく。
せめて19時のドイツZEWの景況感まで待とうと考えていたのだが、1.3550を割り込んでくると私としてはもう我慢できない。ついに1.3548で売ってみたが、いつものように自分が売ると相場が下がらなくなってしまった(^^;)。仕方がないので、30ポイントはアゲインストを耐えてみようということで、1.3575にストップ注文をプレース。
ニューヨーク時間では何度も1.35台のローを攻めるのだが、すぐに1.35台のミドルアッパーに戻ってきてしまう。確かにユーロショートで入ったプレーヤーも多いのはうなづける。そのためのショートカバーであることも重々承知だ。1.35台の前半まで来ると、ネクスト気になるポイントは今月の安値である1.3484だ。あまり安値で拾うことに執心してはいけないのは理解している。
でも下がり出すと、もう一段安があるのではないかとの期待が高まってしまう。夜の0時を回ったところで、眠くなってきもしたし、幸いにもこれまでの安値圏である1.3520あたりまで下がってきたので、とりあえず利食いした。朝になって大きく下がっていれば、またそこから果敢に売っていけばよい!
結局のところ朝までユーロドルは下抜けせず。しかしランチタイムにユーロドルが急落した。フランス国債の格下げのウワサがあったとされるが、これはその重要なサポートである1.3484を下抜けしたことによるテクニカルな動きである。節目のサポートを割り込んできて、短期的な投げ売りを誘発したものであり、特に材料によって動いたということではないようだ。
それでもいったん下がった以降はほとんど戻る力もないようで、1.34台の後半にはとどかなかった。すでに1.3480ゾーンあたりから売り場になりつつあるかもしれないと、ウォッチしている。まあ、アジア時間でのユーロのブレークは騙しも多いので心に留めておく必要はある。
今晩もいろいろと経済指標が出ることになっているが、やはり市場の関心はひとえに欧州の信用問題に集まっている。具体的にはフランス債やイタリア債の価格動向だ。これらが日足ベースで反転の陽線引けを確認できるまでは、つまり、欧州市場が終わってから利回りの低下を確認できる状態にならないと、リスク回避の動きは続くのであろう。
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