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田向宏行
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

出口戦略への地ならし?
中古住宅とクロス円の動向に注目

2012年03月21日(水)18:12公開 (2012年03月21日(水)18:12更新)
持田有紀子

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 昨日は日本がお休みだった。しかし昼間から画面を見ていた私にとっては、なんだか異様にドルが高いなあと感じていた。欧州時間の序盤ではドル円は83.50くらいで、ユーロドルは1.3240くらい。先週までユーロドルが1.30台まで突っ込んでいたことを考えると、気分的にはドル安水準にあるという感じもある。しかしグローベックスでは高値圏にいた米国株もついに垂れ始めてきたようで、なんとなく目先も重くなっている。

 欧州株も調整売りでスタートしたので、どことなくリスク回避的な流れが頭に浮かんで、ドル円などは落ちてもよさそうに思えて仕方がなかった。それなのに意に反してドル円は強い。私は83.55とか83.67とかで売ってみたりしたが、いずれもワークしないで手短かに損切りさせられた。ついに83.80あたりまで上がってきて、しばらく様子見を強いられてしまう。

 ユーロドルも1.31台にまで下落してきて、ますますドル高がめについてくる。株価が低く推移しているので、米独の長期債は利回りが低下。それなのにドル高である。一時的として思われていないのか、ともかくこれを確かめるにはニューヨークまで待ってみるしかない。

 住宅着工件数が予想を下回った。これで株価はいっそうの下落を呈し、さしものドル円も50ポイントほども下落に向かった。私はドル円で2度ほどやられているので、同じドルショートであってもユーロドルのロングで攻めることにした。ユーロドルは1.32台を回復してきた直後でもあったので、軽いトレンドフォローの形になって買いやすい。1.3208で買って、1.3195で売りのストップ注文を置いた。

 ECBの理事の一人が「ドラギ総裁はまもなく出口線戦略を提案するだろう」みたいなことを発言したので、ユーロ金利の先高観が増大したものか、ユーロクロスの上昇をともなう形でユーロドルが上昇。1.32台のミドルまで簡単に戻ってしまった。私は寝てしまうことにして、ストップ注文をそのままに出しておいたが、特に利食い注文は置かなかった。

 朝になってもユーロドルのレベルは同じで、1.32台にミドル。ユーロクロスは高値圏に張り付いたままだったので、ユーロポンドやユーロ円の買いが出てくることが期待される。アジア時間の午前を見て、ユーロ円などが上がってこないようであれば、そのときにはポジションを閉じようと思っていたが、やはり東京市場の午前中ではユーロ円が買い進まれた。

 ユーロ円では111円台まで上昇。この間、ドル円はそれほども上がらなかったが、ユーロドルはジリジリと上昇していく。私は仲値決めも過ぎていることだしと思って、1.3268で利食い売りしたが、その後もユーロドルはなかなか落ちないで、堅調な地合いを確保している。

 昨日、今度はアメリカのコチャラコタ総裁が、利上げの時期もそう遠くないかもしれないなどと発言した。ECBの理事の発言とも合わせて、そろそろ利上げの地ならしのシーズンに入ってきた感もある。独米の長期債は先週あたりから大きく調整売りが進み、長期金利は50ベーシスほども上昇している。この動きがもう少し続けば、景気過熱の抑制効果となって、株価の下押し圧力が増大しはじめるであろう。

 しかしそれにはもう少し時間的な余裕がありそうな気もするが、そろそろ金利動向を意識しないといけない季節に入っていることは確かなようだ。端的に言うと、金融緩和の時期の反対のことが起こり得るということだ。為替相場に対する影響としては、リスク回避にともなうクロス円の下げ圧力となって現れる。いま上昇中のユーロ円などがどのへんでトップを迎えるのか。そろそろ売り目で見ておいて、売り場探しの姿勢で臨んでもよいような気がする。

 今晩は中古住宅の指標が出る。昨日の住宅着工ほどの破壊力は持たないが、経済エベントが少ないだけに、相場の流れの転換点になるかもしれず、この前後での株価の上下動には注意をしておきたい。場合によってはユーロ円の売りで攻めることになるかもしれない。


日本時間 18時00分

 


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