昨日の欧州市場ではリスク回避の動きが久しぶりに現れた。値幅そのものはそれほども大きくはなかったのだが、ここ最近、世界的に株価は小さい値動きしか示してこなかったので、ものすごく動いた感じになり、リスク資産からの資金回避が急がれたのだろう。
欧州序盤ではドル円は83.20ほど、ユーロドルは1.3230くらいで始まった。その前日にドル円が84円台にまで戻したりしているので、いつまた戻るかの恐怖があるため、そうそう安易に売っていくわけにもいかない状態だった。またユーロ円も前日に111円台までやっているので、安くなってきたからといって突っ込み売りをしづらい局面でもあった。
たぶんそんなことをほとんどのプレーヤーもそう感じていたのだろう。どことなく売れずにいたドル円やユーロ円だったのであるが、じわじわと落ちていく様子に不気味なものを感じ取れた。
17時半を回ると、急激にグッローベックスでの米国株がまずは急落。なんか要人発言でもあったのかどうか確かめている時間はない。ドル円も82円台に突入してきた。ユーロドルも下がっている。クロス円の売りだ。外部環境も整っているので、私は速攻でユーロ円を売ってみた。109.85だった。ドル円も82円台に入ってきたがどうも下がらず。かといって83円台に戻すわけでもない。
その一方でユーロドルはどんどん下がっていき、しかるにユーロ円が安い。東京クローズの頃には110円台で安いなあと思っていたのに、108円台まで落ちてきた!その後はイギリスの小売売上高の数字なんかも大変悪くて、欧州通貨が全般的に売られる展開になっていく。ただ21時半の失業保険では、どうせ良い数字が出るだろうという考えもあったので、発表の前に108円台後半で利食うことにした。
ニューヨーク市場では、ゴールドマンサックスの推奨でドル円の売り指令が出たようだ。79円台までいくということらしい。それに便乗したドル円のショートメークが盛んになって、ドル円は一段安し82円台の前半まで突っ込んだようである。
今日の朝いちでは、そうしたドル売りがいっぱい出て、ドル円は安値攻めから始まった。しかし仲値決めが過ぎたあたりからは徐々にドル円のショートカバーが先行し、アジア時間ではどちらかというとドル円が強い。しかし欧州時間では、また弱含みな感じに戻っている。
今晩もアメリカの住宅関連の経済指標が出る。今日も悪いのかもしれない。私としては、今夜もドル円やユーロ円はベア目で見ているのだが、いかがなものか。ドル円を戻っているときに売るのは怖いが、ドル円が15日につけた今年の高値である84.17と昨日の安値である82.32の半値である83.24あたりに向かって戻り売りしたい。
具体的には83円台に乗せることがあれば、そこで売ってみて、83.30で買い戻しのストップ注文を置くのである。上がらない場合は昨日の安値ブレークで突っ込み売り敢行かな。
日本時間 18時00分
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