金曜日は昼間に中国のGDPが発表されて、これがちょっと失望ものだったので、マーケット全体がややリスク回避に向かいたいような感じで、欧州市場に突入した。グローベックスでの米国株が下げ切れていないのは、ニューヨークオープン前の金融関連の決算発表を控えているからである。すでに大きな利益が事前予想で出ているためもあって、積極的にリスク回避行動に出られないのだ。
私もユーロドルでも売ってみたいと思っていたのだが、20時過ぎまでは手を出すことははばかられた。やはり一瞬にして持っていかれるのがイヤだったし、同じ売るにしても戻しがあるならば利用しない手はないと思ったからだ。しかし目の前ではユーロ円もユーロドルもなんだかズールズルと落ちてくる。前日に1.32台に久しぶりに乗せたのだが、その高値をロスカットラインにして、1.31台の後半で素直に売っておけばよかった。
欧州市場で話題になっているのは信用スプレッドの拡大である。3月末あたりからにわかにスペインの信用スプレッドがひらいてきているが、どうもこのまたイタリアやスペインの中期債が再び大きく売られだしているという。これがユーロの重さの原因になっているのは間違いない。
下げてきたユーロドルも、20時発表のJPモルガンの決算前には、さすがに値を戻してきた。前日の高値が1.3213だったので、できれば1.3180アッパーでショートメークしたいと思っていたが、その手前で妙に小動きとなってきた。決算はかなり良かったが、グローベックスでの米国株の反応もイマイチで、不安を抱えるユーロは弾みのついた上昇をするわけがない。
私はユーロドルは売りづらいし、そんなことを言っていると、私はこのまま永久に売れなくなってしまうと意を決して、ユーロ円を売っていくことにした。ドル円もベアだったからだ。106.64で売った後で、どこにストップ注文を置こうかと考えたが、昼間に107円台もあったのだなと思うと、107.10とかで買い戻しをするのはちょっと遠すぎる。無理はしたくはないので、106.85で置いておいた。これがダンになっても、また売り直せばいいや。
ユーロ円は106.40位までは下がるのだが、なかなかサポーティブな動きが出て、下がっていかない。米国株が下がり始めたので比較的に安心して見ていられたのだが、それでもユーロ円の下げは鈍かった。ようやくスルッとワンステージ下がったのは、ミシガン大学のデータが出てからだった。ユーロドルが1.30台に落ち込んでいる。効率的にはユーロドルにこだわるべきだったようだ。
それでもユーロ円は105円台に突入してきたので、私も利食い千人力をした。ユーロクロスはユーロポンドに見られるように、下がっても現在のレベルがクリアに下抜けしないと走り出さない形をしている。ユーロ円もここ最近のレンジの下限である105円台では、いったんはショートはやめということだ。
週末には人民元の為替レートの変動幅が、従来の2倍の1%まで拡大された。これは実質的な人民元の切り上げとみなされるわけだが、これが円相場にどのような影響をあたえるのか、週明けの為替相場の動向に注目が集まった。単純に考えれば、米ドル対アジア通貨という意味では当然、ドル円も値下がりするだろう。
しかし人民元の価値が上がるということは、これまでの中国からの生産物の値上がりを意味することにもなるので、産業的にはマイナスの効果もいなめない。それが日本経済にとってマイナスだという見方のほうが強く出れば、一時的にも円売りの方向で働くかもしれない。
本日の早朝の為替相場を見る限り、先週のリスク回避の展開を続けているだけのようにも見える。それでも円相場は下値に張りついたままだったが、終盤になるとついにユーロ円も105円台を割れて104円台に突入してきた。とりあえずは2月以来の安値を更新してきている。
そしてユーロドルも下攻めが開始されており、これで何度目になるか、1.3000の大台割れをアタックしている。今後は中国の金融当局者のコメントなども出てくるだろうから、そちらの方にも警戒の目を向けておかないといけないだろう。
日本時間 16時50分
◆ザイFX!読者が選んだFX会社はココ!(総合ランキング) | |||
【総合1位】 GMOクリック証券「FXネオ」 | |||
GMOクリック証券「FXネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時) |
0.3pips原則固定 (9-27時) |
1000通貨 | 20ペア |
【GMOクリック証券「FXネオ」のおすすめポイント】 機能性の高い取引ツールが、多くのトレーダーから支持されています。特に、スマホアプリの操作性が非常に優れており、スプレッドやスワップポイントなどのスペック面も申し分ないため、あらゆるスタイルのトレーダーにおすすめの口座です。取引環境の良さをFX口座選びで優先するなら、選択肢から外せないFX口座と言えます。 |
|||
【GMOクリック証券「FXネオ」の関連記事】 ■GMOクリック証券「FXネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼GMOクリック証券「FXネオ」▼ |
|||
【総合2位】 SBI FXトレード | |||
SBI FXトレードの主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.18銭 | 0.3pips | 1通貨 | 34ペア |
【SBI FXトレードのおすすめポイント】 すべての通貨ペアを「1通貨」単位、一般的なFX口座の1/1000の規模から取引できるのが最大の特徴! これからFXを始める人、少額取引ができるFX口座を探している方は、絶対にチェックしておきたいFX会社です。スプレッドの狭さにも定評があり、1回の取引で1000万通貨まで注文が出せるので、取引量が増えて稼げるようになってからも長く使い続けられます。 |
|||
【SBI FXトレードの関連記事】 ■SBI FXトレードのメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼SBI FXトレード▼ |
|||
【総合3位】 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」 | |||
外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時・例外あり) |
0.3pips原則固定 (9-27時・例外あり) |
1000通貨 | 30ペア |
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のおすすめポイント】 業界最狭水準のスプレッドと豊富な情報で、多くのトレーダーに人気のFX口座です。FX取引が初めての初心者から、スキル向上を目指す中・上級者向けまで、各自のレベルにあわせて受講できる学習コンテンツも魅力です。比較チャートや相場の先行きを予測してくれる機能など、取引をサポートしてくれるツールも充実しています。 |
|||
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の関連記事】 ■外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼外為どっとコム「外貨ネクストネオ」▼ |
|||
※スプレッドはすべて例外あり。この表は2024年10月7日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報はザイFX!の「FX会社おすすめ比較」や、各FX会社の公式サイトなどで確認してください |
総合ランキング4位~10位、「取引コスト(スプレッド)」「スワップポイント」「初心者におすすめ」などの主要な項目ごとのランキングは、以下の記事をご覧ください。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXトレーダーのリアルな声を反映! ザイFX!読者が選んだ「おすすめFX会社」人気ランキング!
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)