その男の名はロブ・ブッカー。
世界中に3000人もの弟子を持つ、“北米でもっとも信頼されるカリスマFXコーチ”というのがロブの肩書きだ。
その弟子の一人、ブラッドリー・フリードとの共著で2009年暮れに出版された『超カンタン アメリカ最強のFX理論』(扶桑社)がFXトレーダーの間で話題となっている。
■黒ヒゲ来襲!? 個人資産3億4000万円のFXコーチ!

日本ではあまり聞かないFXコーチも、アメリカでは結構一般的と記者は伝え聞いていたのだが、いったいアメリカには何人ぐらいのFXコーチがいるのだろうか? ここからまずロブに聞いてみた。
「ボクが直接知ってるのは3~4人ぐらいかな。実際にはもう少したくさんいると思うけどね」
えっ、3~4人かもう少し多いぐらいの中で「もっとも信頼されている」といっても、あまり大したことないんじゃ……などと、記者は失礼なことを思い始めたのだが……。しかし、さらによく聞くと、カリスマFXコーチという肩書きはやっぱりダテじゃなかった。
「ボクはFXコーチとして弟子に教えるだけでなく、もちろん、自分自身でもトレードしてるよ。ただ、他のことに使う時間より、トレードに使う時間はすごく少ないけどね。でも、収入のほとんどはトレードによるもの」
そのロブの今のトレード収益は……月に500~700万円とのこと。FXのトレードで資産を殖やし、今の個人資産は3億4000万円あまりだという。
他のトレーダーとコミュニティを作って交流し、新しい手法などをみんなで研究するのが楽しいというロブはFXコーチ業に力を入れているのだが、その傍ら、短時間でサクッとトレードして、月に何百万円も稼いでいるという話なのだ。
■FXは短時間でたくさん儲けられる可能性がある!
ただ、そんなロブも最初からトレードの達人だったわけではない。
「トレードを始めたのは10年ぐらい前。テレビで『わずか2000ドル払えば、秘密のFXトレードシステムが手に入る!』という触れ込みのCMをやってたんだ。
それを真に受けて、トレードを始めたんだけど、あっという間に2000ドルはパー。今考えると、そんなもの信じるのがどうかしてるけどね。
その後、何千ドルか口座に入れて、トレードを再開。今度はちゃんと自分の力でトレードしようと思った。もちろん、自分でやり始めてからも失敗はあったけど、研究を積み重ねて今に至るというわけさ」
トレードや投資の対象はFX以外にも株式や商品先物など、いろいろなものがあり得るが、ロブがやっているのはFXだけなのだろうか?
「ボクがやっているのはFXのトレードだけ。不動産投資なんかも誘われたことがあるけど、ボクには通貨のトレードが一番合っていると感じている。
最初にFXをやり始めた時、一番魅力を感じたのは、『短時間でたくさんのお金を儲けられる可能性がある』っていうこと。それは実際、そのとおりだったね」
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